【カイロ時事】イスラエル軍は25日、パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトを空爆した。イスラム組織ハマスと連帯する武装組織「イスラム聖戦」を標的にしたと説明。「軍への差し迫ったテロ攻撃を計画していた」と主張した。
 イスラエルは、米国が提示したガザ和平案「第1段階」でハマスと合意した後も散発的にガザ攻撃を実施している。停戦状況についてはイスラエル南部に設置された米主導の「民間軍事調整センター(CMCC)」が監視。ルビオ米国務長官は25日、記者団に対し米国とイスラエル、複数の仲介国がガザでの脅威に関する情報を共有していると明かした。
 ハマスによる人質の遺体返還は21日を最後に滞っている。トランプ米大統領は25日、SNSで、遺体収容が困難なケースがあることを認めつつ「今にでも引き渡せる遺体もある」と強調。「今後48時間で彼ら(ハマス)が何をするか見てみよう」とつづった。ハマスのハイヤ幹部は中東の衛星テレビ局アルジャジーラに対し、これまで遺体の捜索を行っていなかった地域で26日から活動を始めると話した。 

(ニュース提供元:時事通信社)