総務省消防庁は29日、熱中症のため5~9月に救急搬送された人数が全国で10万510人に上ったと発表した。過去最多だった昨年の同時期から2932人増え、統計を取り始めた2008年以降で最多を更新した。搬送直後に死亡が確認されたのは117人だった。
 今年は全国各地で猛暑が続き、月別では6月は過去最多、9月は過去2番目の搬送人数となった。年代別では、65歳以上の高齢者が最多の5万7433人で、全体の57.1%を占めた。発生場所別では、自宅など「住居」が3万8292人と最も多く、「道路」が1万9773人で続いた。 
〔写真説明〕緊急走行する救急車(資料)

(ニュース提供元:時事通信社)