2025/11/01
防災・危機管理ニュース
国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)が10日、ブラジルのベレンで開幕する。温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に基づき、各国は2035年までの温室効果ガス削減目標を設定する必要があるが、条約事務局が10月28日に発表した取りまとめによると、国連に提出したのは締約国全体の約3割にとどまり低調だ。温室ガス削減の機運醸成が課題となる。
採択から10年となるパリ協定では、産業革命前と比べた世界の平均気温の上昇を1.5度に抑制する目標が掲げられた。各国は5年ごとに温室ガス削減目標を見直す仕組みだ。気温上昇を1.5度に抑えるには、35年時点の世界の排出量を19年比で60%減らすことが必要とされる。日本は今年2月、35年度に13年度比で60%、40年度に73%削減する目標を決めた。
各国の35年目標の提出期限は当初、今年2月だったが、遅れる国が続出。9月に延長された。それでも、条約事務局まとめによると、提出したのは195カ国・地域のうち日本を含む64カ国にとどまる。トランプ米政権がパリ協定からの離脱を決めたことが背景にあるとみられる。
気候変動対策に取り組む途上国への資金支援も焦点の一つだ。前回COP29の成果文書には、先進国の主導により35年までに少なくとも年3000億ドル(約46兆円)を確保することが盛り込まれたほか、資金規模を少なくとも1兆3000億ドル(約200兆円)へ拡大することも言及された。COP30では、具体化に向けた議論が行われる。
一方、議長国ブラジルは「アマゾンの玄関口」と称されるベレンでの開催を機に、気候変動対策につながる森林保全の重要性をアピールする。COP30に先立つ6~7日には首脳級会合が開かれ、ルラ大統領が熱帯林を保全する新たな基金の創設を正式発表する見通しだ。
〔写真説明〕ブラジルのベレンにある公園に設置されたCOP30のロゴ(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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