2026/01/22
防災・危機管理ニュース
新潟県の花角英世知事は昨年、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認する条件として、安全性のさらなる向上など7項目の対応を国に求めた。中でも県民の関心が高いのは、避難路の整備促進だ。国は整備費用の全額負担に応じているが、完了までには10年以上かかるとの見方もあり、整備前の再稼働に不安を訴える声も少なくない。
同原発から半径5キロ圏内には約2万人、5~30キロ圏内には約40万人が居住。周辺では水害や豪雪、地震などの自然災害が相次いでいる。2022年12月の豪雪では柏崎、長岡両市などの国道で、20キロ以上にわたり車が立ち往生し、解消までに2日を要した。
県の計画では、同原発から6方向に延びる高速道路や国道について、インターチェンジの追加やバイパス整備のほか、道路改良や耐震補強、のり面対策などを実施する。総額は1000億円程度に上る見込み。
県は来年度に38カ所で工事に着手するとしており、25年12月補正予算に関連費用約22億6000万円を盛り込んだ。ただ、用地買収が必要な所もあり、全90カ所にも及ぶとされる整備には10年以上かかるとみられる。
花角知事の判断を追認した同月の県議会では、「県民の安心感につながっていない段階での(再稼働)了解だ」、「10年と言わず、早期の完成を目指してほしい」などの声が上がった。
花角知事は「通常の事業と異なるペースで迅速に進める必要がある」と強調するが、県の担当者は「土地所有者との交渉も必要になるため、整備の終了時期は未定だ」と話している。
〔写真説明〕原発事故の避難訓練で、スクリーニングを受ける避難者=2019年11月、新潟県燕市
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/06/05
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/06/02
-
-
-
失われた危機意識を取り戻す災害図上訓練で自分ごと化 ミツバ
どのメーカー系列にも属さず、複数の自動車メーカーや1次サプライヤーに四輪と二輪用の電装部品を供給する独立系のサプライヤーであるミツバ(群馬県桐生市、日野貞実代表取締役社長)。近年、過去に考えられた災害対策が、途絶えつつあった。同社では“自分ごと化”で従業員の危機意識を高めるため、災害図上訓練を実施。参加者の意欲が高まり、対策用の新たな要望が集まるなど、確実な手応えを感じている。
2026/05/26
-
-
-
-
-
顧客の安全と安心をAIと人のアシスタンスサービスで追求
JTBグローバルアシスタンス(東京都千代田区)は、渡航先でのけがや荷物の紛失、言語の壁など、海外旅行に関わるトラブルを包括的にサポートしてきた。昨今では地政学リスクの高まりに応じ、自社の危機管理ソリューションを生かした出張者や駐在員の安全確保にも注力している。創業35年を機に、AIと人間、それぞれの長所を組み合わせたハイブリッド型サービスの展開を目指す。混沌(こんとん)とした時代の中、海外旅行に伴うリスクを低下させ、旅行者の安全をどのように確保するのか。鈴木章敬代表取締役社長に話を聞いた。
2026/05/19






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方