2026/02/09
防災・危機管理ニュース
【シンガポール時事】シンガポール感染症庁(CDA)は6日、国内外で麻疹(はしか)の症例が増加していることを受け、患者に対し感染性がなくなるまでの隔離を義務付けるなど感染拡大を防ぐための予防的な公衆衛生対策を強化すると発表した。シンガポールでは2026年1月に麻疹11件が確認され、前年同月の2件から増加した。11件はいずれも十分なワクチン接種を受けておらず、このうち3人は接種対象年齢に達していない生後12カ月未満の乳児だった。
CDAは、隔離義務化のほか、すべての症例で接触者追跡を実施する。免疫を有しない濃厚接触者は、ワクチン接種または最長21日間の隔離措置の対象となる。11件のうち7件は最近の海外渡航歴があり、輸入症例の可能性がある一方、3件については患者同士に接触の記録がないにもかかわらず、検査で同じ系統のウイルスによる感染が確認された。このためCDAは、地域社会で把握されていない感染が起きている可能性があるとしている。
オン・イエクン保健相は6日、自身のフェイスブック投稿で「現在、国内では成人の約99%が麻疹に対する免疫を持っており、ウイルスは広がりにくい状況にあるが、免疫率が95%を下回れば集団免疫を失いかねない」と指摘し、「子どもがMMR(麻疹、風疹、おたふくかぜの3種混合)ワクチンの接種を確実に完了することが重要だ」と呼びかけた。
CDAは、国内では集団免疫が維持されているとしつつ、特に乳児など感染リスクの高い人々を守るため、引き続き状況を監視し、必要に応じて対策を調整するとしている。(了)
(ニュース提供:時事通信 2026/02/09-14:30)
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- 麻疹
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/08/05
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/04
-
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方