2026/02/16
防災・危機管理ニュース
政府は1月末付けで、災害時に発生する大規模な帰宅困難者への対応指針を見直した。2025年7月のカムチャツカ沖地震を受け改定に向けた検討を続けてきた。カムチャツカ沖地震では、国内で大きな揺れは観測されなかったものの、広い範囲で津波警報が発表され、沿岸部を中心に避難が呼びかけられた。警報の長期化や鉄道の長時間にわたる運転見合わせにより各地で帰宅困難者が発生し、一時滞在先の不足や情報提供の在り方が課題となった。
改定されたガイドラインでは、従来の大規模地震だけでなく、海外などで発生する「遠地地震」に伴う津波のほか、豪雨や暴風、停電、通信障害など、さまざまな要因で交通機関が停止するケースも対象に加えた。
自治体に対しては、状況に応じて柔軟に一時滞在施設の開設を判断することを求めている。また、津波警報や避難指示の解除後も鉄道の運転再開まで時間を要する場合があることから、解除情報や交通機関の運行情報を迅速かつ分かりやすく周知する必要があると明記した。
さらに、スマートフォンのアプリやウェブサイトを活用した施設情報の提供、多言語や「やさしい日本語」による情報発信の強化も盛り込んだ。政府は、自治体や事業者に対し、平時から備蓄や情報伝達体制の整備を進めるよう促し、災害の種類を問わず帰宅困難者が安全に待機できる体制づくりを目指すとしている。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/03/31
-
ドンロー主義の顕在化に揺れる世界
アメリカとイスラエルが2月28日、イランへ大規模な軍事作戦を開始。イランは徹底抗戦する構えで、中東全体を巻き込む紛争に発展しました。早期停戦が待たれるも、長期化の可能性も依然濃厚。アメリカ政治に詳しい上智大学教授の前嶋和弘氏に、トランプ政権の思惑と今後の軍事行動に影響を与える要因を聞きました。(インタビューは3月16日)
2026/03/30
-
引き合い急増する「セキュリティソムリエ」
ソフトバンクのグループ企業でIT商社のSB C&Sは2021年から、サイバーセキュリティ市場の多様化に対応するため販売パートナーへの支援活動を展開。商社の情報力・目利き力を生かしてSIerやベンダーの提案力を補強し、その先のユーザー企業へ最適なソリューションを届けています。「セキュリティソムリエ」と銘打った活動のねらいを聞きました。
2026/03/30
-
-
-
-
-
-
-
火事・水害の被災設備に復旧という選択肢
災害復旧専門サービスのベルフォアジャパンは昨年、独自営業による顧客開拓に乗り出しました。これまでは共同出資者の東京海上日動火災保険を窓口としてきましたが、体制変更を機に直接の市場アプローチを開始。BCPの実効性を確保する手段として自社のサービスを訴求する考えです。代表取締役社長の加藤道久氏に今後の市場戦略を聞きました。
2026/03/18







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方