2026/02/23
防災・危機管理ニュース
【シリコンバレー時事】中国発の動画生成AI(人工知能)「Seedance(シーダンス)2.0」が波紋を呼んでいる。実写と見間違うような高品質な動画を生成できる一方で、著作権侵害が懸念される投稿がSNS上にあふれた。米ハリウッドでは反発が広がっている。
シーダンス2.0は、短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の親会社である中国IT大手、字節跳動(バイトダンス)が2月に正式公開した動画生成AIだ。文章などで指示すると、高精細の動画を音声付きで生成できる。画像や動画ファイルなどの入力にも対応しており、登場するキャラクターや、その動きを指定することもできるという。
映像制作の現場を一変させ得る画期的な技術との受け止めもある一方、公開直後から著作権や肖像権を巡る懸念が噴出した。SNS上にはこのAIで生成したとされる「NARUTO―ナルト―」や「スパイダーマン」などの作品のキャラクターが登場する動画が氾濫。米俳優のトム・クルーズさんとブラッド・ピットさんが戦う動画が話題を集めたほか、日本でも、高市早苗首相とウルトラマンを戦わせた動画が物議を醸した。
米映画業界は一斉に反発。ハリウッドなどの映画制作大手が加盟する業界団体の米映画協会は、シーダンス2.0の公開直後に「たった1日で米国の著作物を大規模に盗用した」とバイトダンスを非難。米メディアによれば、米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーや米動画配信大手ネットフリックスなどが、無断使用の差し止めを求める文書をバイトダンスに送付。同社はこうした不正行為の防止措置を講じるという。
AIと著作物を巡る同様の事態は、米オープンAIが昨年、動画生成AI「Sora(ソラ)2」を公開した際にも起きた。AI技術の急速な進歩に合わせ、クリエイターらの権利を保護する仕組みづくりが急務となっている。
〔写真説明〕動画生成AI(人工知能)「Seedance(シーダンス)2.0」のロゴマーク(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
-
顧客の安全と安心をAIと人のアシスタンスサービスで追求
JTBグローバルアシスタンス(東京都千代田区)は、渡航先でのけがや荷物の紛失、言語の壁など、海外旅行に関わるトラブルを包括的にサポートしてきた。昨今では地政学リスクの高まりに応じ、自社の危機管理ソリューションを生かした出張者や駐在員の安全確保にも注力している。創業35年を機に、AIと人間、それぞれの長所を組み合わせたハイブリッド型サービスの展開を目指す。混沌(こんとん)とした時代の中、海外旅行に伴うリスクを低下させ、旅行者の安全をどのように確保するのか。鈴木章敬代表取締役社長に話を聞いた。
2026/05/19
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/05/19
-
-
-
-
追跡調査中のハンタウイルス感染症原因ウイルスにはどんな特徴が?
世界保健機関(WHO)が5月4日に大西洋を航行中のクルーズ船で乗客3人が死亡し、ハンタウイルスの感染が疑われると発表した。その後、日本人1人を含む乗員と乗客はスペイン領テネリフェ島で下船。各国で追跡調査が行われている。ハンタウイルスは、いったいどんなウイルスなのか。ハンタウイルスに詳しい北海道大学大学院の苅和宏明特任教授に聞いた。
2026/05/14
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方