気象庁は5日、2025年の日本近海の平均海面水温が平年値(20年までの30年間平均)を1.00度上回り、1908年の統計開始以来、3位の高さだったと発表した。過去3年間の順位は24年が最も高く、23年が2位で、世界の年間平均海面水温や日本、世界の年間平均気温と同様だった。
 海域別で平年差が大きいのは、三陸沖の2.03度や日本海北東部(北海道西方沖)の1.73度、関東東方の1.56度。海域ごとの統計史上の順位が高いのは、東シナ海南部(奄美や沖縄本島の西方沖)が1位(24年と並ぶタイ)、日本海北東部や東シナ海北部(九州西方沖)などが2位だった。
 海面水温の上昇は漁業に影響するほか、夏の猛暑の要因になる。さらに、水蒸気の発生量が増えることで大雨や大雪をもたらす。3日に開かれた異常気象分析検討会の分析結果によると、東北地方北部で1月下旬から2月上旬にかけて大雪になったのは、青森県の日本海側沖合の海水温が高かったことが影響した。
 気温、海面水温とも長期的な温暖化傾向にあるが、日本の上昇ペースの方が世界より速い。地域別では北方ほど深刻で、100年当たりの上昇率は青森県の日本海側沖合を含む日本海中部が最も大きく、釧路沖が2番目となっている。 

(ニュース提供元:時事通信社)