2026/03/27
防災・危機管理ニュース
クマによる人身被害は近年大幅に増え、過去最悪を更新している。環境省のまとめでは、2025年度の被害者数は今年2月までに22都道府県で計237人(速報値)に上り、直近10年間で最多となった。死者数も北海道と岩手、宮城、秋田、長野各県で計13人(同)と初めて2桁を記録した。
環境省鳥獣保護管理室によると、地方の農村地域を中心に過疎化が進行。人が少なくなったためクマの活動範囲が広がり、頭数も増加傾向にあるとみられる。餌となるブナの実が不作の年は、東北地方や長野県などでクマが市街地まで姿を見せるようになりやすいという。
クマの出没情報も、21年度以降のデータがある32都府県のうち18都府県で25年度(今年1月までの速報値)が最多だった。秋田、岩手、新潟、宮城などが上位を占めている。
クマの駆除に使われる散弾銃やライフル銃などを扱える第1種銃猟免許の所持者数は21年度に全国で約8万4400人で、05年度以降で最少だった。1975年度に50万人近くいたが、長期的に減少傾向が続いている。
25年度のクマによる人身被害者数が全国最多の秋田県は、ハンター確保を目指し、免許取得経費の補助や銃購入費用の助成などを行っている。
実際にクマを駆除できるようになるには経験も必要で、すぐに即戦力になれるわけではないが、30~40代で新たに免許を取得する人も出てきているという。同県自然保護課は「ハンターの絶対数を増やし、狩猟への関心を高めたい」としている。
〔写真説明〕秋田県東成瀬村で男女4人がクマに襲われた現場周辺を調べる警察官ら=2025年10月24日
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/18
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/08/05
-
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方