米イスラエルとイランの軍事衝突で封鎖状態にあるホルムズ海峡を通過した出光興産子会社の原油タンカー「IDEMITSU MARU(出光丸)」が25日、愛知県知多市沖の係留施設に到着した。中東情勢の悪化後に同海峡を経由し、日本に到着した原油タンカーは初めて。
 出光興産などによると、出光丸はイランが徴収している通航料を支払わず4月下旬にホルムズ海峡を通過。乗船していた日本人3人の健康状態に問題はない。積載するサウジアラビア産の原油約30万キロリットルは、国内消費の1日分に相当する。原油全量が愛知事業所(愛知県知多市)で降ろされ、ガソリンや石油化学原料などに精製される。
 木原稔官房長官は同日午後の記者会見で、出光丸の到着について「エネルギー安定供給確保の観点から喜ばしい」と強調した。経済産業省幹部は「引き続き中東情勢の進捗(しんちょく)などをしっかりと注視し、必要な施策・対策を行っていく」とコメントした。 
〔写真説明〕伊勢湾内の係留施設に到着した出光興産子会社の原油タンカー「IDEMITSU MARU(出光丸)」=25日午前、愛知県知多市から撮影

(ニュース提供元:時事通信社)