2026/07/10
防災・危機管理ニュース
クレジットカードの決済代行サービスを手掛ける全東信(大阪市)が破産手続きを開始し、飲食業界などに波紋が広がっている。同社はクレジットカード会社からの支払いを立て替え、早期に入金することで、飲食店の決済インフラとなっていた。2018年時点で全国の約20万店が利用していたとされ、売上代金を回収できない事業者には死活問題となりかねない。
クレジットカードは、消費者が代金の支払いに使用してから、店舗側に入金されるまでに時間差がある。入金は通常月1~2回で、店舗側はその間、日々の仕入れなどに充てる運転資金を確保しなければならない。ただ、小規模な店舗は銀行などから融資を受けにくく、安定的な資金繰りが常に課題となっている。
全東信は、手数料を得る代わりに売り上げを立て替え、月6回や8回といった高い頻度で入金するサービスを展開。キャッシュレス化の流れで、カード決済の比率が高まったことを追い風に加盟店を増やしていった。
しかし、新型コロナウイルス禍で、主要な顧客である飲食店の営業が制限されると業績が悪化。スマートフォン決済との競争も激化した。24年には、飲食店の加盟店契約を他人名義で結んだとして社員らが逮捕される事件が発生し、信用不安に陥っていた。
今後は裁判所の監督の下、全ての資産を現金化して債権者に分配する手続きに入る。破産手続きの開始までに立て替え分の入金がなかった場合、従来の期限通りに受け取ることはできず、資金繰りに窮する飲食店が続出する懸念が出ている。政府系の日本政策金融公庫は、全国152支店に特別相談窓口を設置し、運転資金などを融資する制度を使って事業者を支援する。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/25
-
暗黙知を形式知へ、10年の徹底改善が生きた
熊本市の工務店・新産住拓株式会社(小山英文社長)は、2016年の熊本地震や近年相次ぐ豪雨災害を通じて災害対応を磨き上げてきた。発生当日は、約3割の社員が定休日で社長も不在という条件下にもかかわらず、地震発生から50分で社員の安否確認をおおむね完了し、2時間後にはホームページや顧客専用サイトで被害受付を開始した。
2026/08/24
-
-
-
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/08/05
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方