【ワシントン、カイロ時事】米中央軍は19日、イラク北部で撃墜したイラン無人機の爆発物を処理していた米兵1人が18日に死亡したと発表した。また、ヨルダンではイランの攻撃で行方不明になった米兵の捜索中に身元不明の遺体を発見したと明らかにした。この攻撃で既に米兵2人が死亡している。
 中央軍は19日、9日連続となるイラン攻撃を行った。トランプ米大統領は記者団に、米兵死亡について「非常に残念だ」と述べ、報復として「今夜も再びイランに強烈な打撃を加える」と語った。
 米紙ニューヨーク・タイムズは19日、米軍が欧州から最新鋭ステルス戦闘機F35などを中東に増派していると報じた。トランプ氏はイランの発電所や橋などに対する攻撃を警告しており、同紙は攻撃拡大への「新たな兆候だ」と指摘した。
 一方、イランメディアは、南西部フゼスタン州に建設中の原発が攻撃を受けたと伝えた。国際原子力機関(IAEA)によれば、建設は初期段階で、最後にIAEAが査察に入った際には核物質はなかった。
 イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は19日、原油輸送の要衝ホルムズ海峡で、米軍支援の下、イラン指定のルートを外れて航行していた民間船舶2隻が「事故に遭い、その場で停船させられた」と発表した。米軍が連日攻撃を続ける中、海峡の支配権を強調し、米側をけん制する狙いとみられる。
 イランは19日、米軍施設がある中東各国への報復攻撃を継続。クウェートは発電所や海水淡水化施設が相次いで被害を受け、同国外務省が強く非難した。
 イラン外務省報道官は20日の記者会見で「仲介国を通じ提案が伝えられている」と述べ、米国との間接協議は続いていると説明。その上で、国益に合致しなければ進展は望めないと強調した。 
〔写真説明〕トランプ米大統領=16日、ワシントン(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)