2026/08/03
防災・危機管理ニュース
「イオンモール熊本」(熊本県嘉島町)が爆発した事故で、施設に入る雑貨店の運営会社「ハビタ」(熊本市)は3日、地震後に屋外避難した女性従業員2人のうちの1人に対し、施設内に戻って売上金を金庫に移すよう指示したと明かした。その後、2人は爆発に巻き込まれ死亡。同社の湯瀬剛二営業部長は「後悔しかない」と謝罪した。
同社によると、亡くなったのは正社員の大竹玖瑠美さん(22)と契約社員の女性従業員(25)。2人は地震後、来店客を避難誘導した上で、屋外の駐車場に退避した。しかし、店長から2階店舗の売上金を1階の金庫に移すよう指示され、施設内に戻った。
3日午後、報道陣の取材に応じた湯瀬営業部長は「戻れるのであれば、売上金を金庫に保管してほしい」と店長を通じて指示したと説明した。施設に戻る際にはイオン側から許可を取ることも求めたという。
爆発は7月28日午後5時50分ごろ発生。ハビタによると、大竹さんらは、同35分前後に施設内に戻ったとみられる。その際、入り口付近にいた顔なじみのイオンモール従業員から「気を付けてね」と声を掛けられたという。
8月2日夜には大竹さんの通夜が営まれ、ハビタの上野景真社長らが参列。遺族は「許さんけんね」などと涙ながらに語ったという。湯瀬営業部長は「私が売上金の話を出さなければ、今回のことはなかった。なんで予見できなかったのか、後悔しかない」と声を詰まらせた。
〔写真説明〕イオンモール熊本の爆発事故に関して謝罪するハビタの湯瀬剛二営業部長=3日午後、熊本市
〔写真説明〕イオンモール熊本の爆発事故で亡くなった大竹玖瑠美さんのひつぎを乗せ、葬儀場を出る霊きゅう車=3日午後、熊本市西区
(ニュース提供元:時事通信社)


防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/04
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-
-
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方