2018/10/15
防災・危機管理ニュース

セッションの一つとして13日、「あってよかった!みんなの地区防」が開催された。内閣府から地区防災計画について説明。地区防災計画とは地区レベルで住民が自主的に定める防災計画で、市区町村に提案しその地域防災計画にも反映できる。4月1日現在で地域防災計画に反映されたのは40市区町村・248地区で、素案作成に向け活動中なのは123市区町村・3427地区あることが報告された。
また兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科准教授の阪本真由美氏が、携わった岐阜県下呂市落合地区の地域防災計画を紹介。ほぼ全世帯に要支援者がいたり、大部分の区域が土砂災害警戒区域であったりなどの苦労を振り返った。香川大学IECMS地域強靭化研究センター特命准教授の磯打千雅子氏は同じく愛媛県松山市高浜地区の地区防災計画に触れ、平成30年7月豪雨の際の避難に生かされたことを語った。
その後のパネルディスカッションで松山市地域防災課の芝大輔氏は全41地区で地区防災計画を策定していることを説明。平成30年7月豪雨対応にもつながったことを評価。今回の経験を「地区防災計画と地域防災計画の改善につなげていく」と語った。また、地区防災計画をわかりやすく説明する寸劇も行われた。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
阪神・淡路大震災30年 いま問われるもの
日本社会に大きな衝撃を与えた阪神・淡路大震災から30年。あらゆる分野が反省を強いられ、安全を目指してさまざまな改善が行われてきました。しかし、日本社会にはいま再び災害脆弱性が突き付けられています。この30年で何が変わったのか、残された課題は何か。神戸大学名誉教授・兵庫県立大学名誉教授の室﨑益輝氏に聞きました。
2025/02/06
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/02/05
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/02/04
-
-
-
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方