2018/11/30
ニュープロダクツ

ブルーイノベーションは設備点検などに有用な、保護フレームで覆われた球体ドローンの販売に注力する。6月にスイスのフライアビリティ社と業務提携の調印を正式に行い、同社の球体ドローン「ELIOS(エリオス)」の日本での独占販売契約を締結した。目視が危険な箇所で衝撃に強い球体ドローンによる点検を提案していく。
球体ドローンはカーボン製の保護フレームで覆われたドローン。直径は最小サイズのマンホールも通れる40cm。時速15kmの衝撃にも耐え、ぶつかった場合も設備や人へのダメージはほとんどないという。LED照明やカメラを搭載し、映像が操縦者のモニターにもリアルタイムで送信される。目視では危険な場所も安全に点検できるほか、足場やクレーンが不要になりコストも削減できる。
発電所や製鉄所のボイラーや煙突、船や地下ピットの中などの点検需要を想定。海外では下水道などインフラのほか、人質の状況確認のために警察が使ったケースもあるという。価格は販売の場合、システムや保険、操縦のためのセミナーや故障時の代替機サービスなどを含め400万円程度。ほかにブルーイノベーションでドローンによる調査の代行も行う。この場合は1日あたり60万円程度となる。
ブルーイノベーションでは屋内を飛行するドローンの販売に注力。警備や残業抑制のために屋内を飛ばすドローンシステムも開発している。東京都文京区の同社で行われた29日の記者発表会で熊田貴之社長は「屋外飛行に比べ屋内は規制が緩い。会議室でも飛ばせるなど練習時間も確保しやすい」とメリットを語った。
■詳細はこちら
https://www.blue-i.co.jp/service/inspection/elios/
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:斯波 祐介
- keyword
- ドローン
- 球体ドローン
- 点検
- ブルーイノベーション
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
苦境に立っている企業は声をあげるべき一方向のメッセージだけ優先するのは危険
緊急事態宣言によって経済社会のダメージが一層深刻化。先行きが見通せない状況が続くなか、飲食大手では「このままでは雇用を守れない」として営業時短要請に応じない動きが広まっています。企業の危機管理担当者が持つべき視点と取り組むべき対策を聞くリレーインタビュー第3弾は、危機管理広報の観点からの意見を紹介。
2021/01/27
-
「ジョブ型」へシフトできない姿が露呈変わらなければ人は入って来ない
新型コロナウイルス感染症の先行きが見通せない状況が続いています。企業の危機管理担当者がいま持つべき視点と取り組むべき対策を、感染リスクと事業継続リスクの側面から聞くリレーインタビュー第2弾。プリンシプルBCP研究所の林田朋之所長のコメントを紹介します。
2021/01/26
-
従来のビジネストレンドが「加速」する当座をしのぐことより中長期を見すえて
緊急事態宣言の再発令で経済社会のダメージが一層深刻化、先行きも見通せないなかで企業の危機管理担当者がいま持つべき視点と取り組むべき対策は何か。感染リスクと事業継続リスクの側面から、専門家にリレーインタビューします。
2021/01/25