2019/02/22
防災・危機管理ニュース

EY Japanは21日、「EYグローバル情報セキュリティサーベイ(GISS)2018-19」を発表した。59カ国の企業の情報セキュリティ・IT担当の役員やマネージャークラス約1400人が回答した。日本はそのうち約4%。日本、世界とも予算や人材の不足を懸念する意見が目立った。
IT予算に占めるセキュリティ・関連費の割合は日本、世界とも「2~5%」が最多で、日本約35%、グローバル約32%だった。次いで「5~10%」がそれぞれ約29%、約24%、「2%未満」が約23%、約22%と低調。しかし「20%超」は約8%、約6%と日本が世界を上回った。セキュリティ関連予算の増額要望について、日本は現状比で「50%」が31%、次いで「100%」が約30%。世界は「25%」が約43%、「50%」が約21%で、日本の要望が強い。
IT部門におけるサイバーセキュリティ専任者の割合は、「2%未満」が日本約61%、世界約39%、「2~5%」がそれぞれ約20%、約32%、「5~10%」が約9%、約19%といずれも割合が低く、人材が少ないことがわかる。
EY新日本有限責任監査法人Forensic事業部プリンシパルの杉山一郎氏は21日に東京都千代田区の東京ミッドタウン日比谷で行われた記者発表会で「特に日本での人材不足は顕著」と分析した。
■ニュースリリースはこちら
https://www.eyjapan.jp/services/advisory/giss/index.html
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
- keyword
- サイバーセキュリティ
- EY
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/19
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方