2015/12/08
防災・危機管理ニュース
マンション防才アイデアコンテスト結果発表

RC77(東京大学生産技術研究所目黒公郎研究室防災ビジネス市場の体型化に関する研究会)が主宰する「マンション防才アイデアコンテスト」の結果発表が12月5日に都内で開催され、最優秀作品には、都内在住の篠原進氏が発案した「梁下と家具の間に打込む対向クサビ」が選出された。
同コンテストはマンション防災の啓もうにより、防災力の向上を目的に今年初めて開催されたもの。防才とは「天災や秀才による机上の論理ではなく、身近で真に役立つ防災のアイデア」のことだという。応募のなかから事前に10点の入選作品が選ばれ、コンテストでは最優秀作品1作、優秀作品2作が選出された。目黒氏は総評で、「これから日本は巨大な災害に直面することは、もはや変えようがない。少しでも発災時の被害を小さくするために、それまでの時間を有効に活用し、皆さんと智恵を出し合っていきたい」と話した。
▼最優秀賞/篠原 進/「梁下と家具の間に打込む対向クサビ」▼優秀賞/釜石 徹/「1枚シートのマンション防災マニュアル」▼同/繁治 寿/「えまじぇんしEV2:在宅避難生活で電力途絶によるエレベータ停止の不便を解消」▼入賞/篠原 進「受水槽の採水口取付け排水蛇口アタッチメント」▼同/水野勝義/「災害時に慌てない為の非常階段マラソンイベント」▼/藤井研一/「受水槽の残り水の活用」▼同/武藤雄志「アンカーボックス(Under Car Box)」▼同/谷川正継/「停電時USB充電コンセント『スマートコンセント』」▼同/岩田治幸「災害時にとても役立つマンション用つり具」▼同/土佐林 創「洪水の時に避難する場所」
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2023/01/31
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2023年1月31日配信アーカイブ】
【1月31日配信で取り上げた話題】家庭での防災行動を高めるために
2023/01/31
-
-
1000人に聞いた防災の取り組みと行政への期待
リスク対策.comは、地域住民がどの程度防災に取り組んでいるのか、また防災の観点から行政に対してどのような要望を持っているのかなどを把握する目的でインターネットによるアンケート調査を実施した。その結果、2021年5月から避難勧告が廃止され避難指示に一本化されたことについては約5割しか理解していないことや、平時から国や地方自治体の防災のホームページなどがあまり活用されていない実態が明らかになった。調査は、2022年11月21日から22日にかけてインターネット上で行い、全国の20歳以上の成人男女1000人からの回答を得た。質問は、回答の質を高めるため「この質問は一番右の回答をお選びください」という条件項目を入れ、適切な回答をしなかったものを除き、計889人を有効回答として分析した。
2023/01/30
-
社内滞在時をイメージさせる実践的な訓練と備蓄
テクニカルセラミックスを開発・生産するクアーズテックは2012年、東京都の帰宅困難者対策条例を機に一斉帰宅抑制対策に乗り出しました。独自のプログラムを追加した実効性の高い訓練や被災時の心理にも配慮したきめ細かな備蓄が評価され、2021年には東京都のモデル企業に。同社の取り組みを紹介します。
2023/01/29
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2023年1月24日配信アーカイブ】
【1月24日配信で取り上げた話題】最強寒波への備え
2023/01/24
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2023年1月17日配信アーカイブ】
【1月17日配信で取り上げた話題】防災心理を学ぶゼミ生が制作した企業の防災マニュアル/コロナ発生から3年 企業の初動対応を振り返る
2023/01/24
-
BCPと助け合える関係が機能した災害復旧活動
2019年の台風19号でグループ含め3工場が壊滅的被害を受けたカイシン工業は、経営トップが「全力復旧」の方針を発表すると各工場が即座に活動を開始。取引先や協力会社の支援を受けて設備の交換を迷いなく進めるとともに、代替生産によって早期に出荷を再開しました。同社のBCPと助け合える関係づくりを紹介します。
2023/01/19
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方