リスクマネジメントの専門家で2005年に中小企業庁が最初に策定した「中小企業BCP策定運用指針」の作成プロジェクト有識者会議メンバーを務めた眞崎 達二朗さん(85歳)が2月22日、逝去しました。

今年1月28日に骨折をして入院。その際、血液に菌が入り込んだことで体調が悪化したということです。眞崎 達二朗さんの葬儀は2月26日、都内の斎場で行われました。

眞崎 達二朗さんは、昭和8年(1933年)8月11日生まれ。小・中・高校を九州佐賀で過ごし、京都大学に入り、卒業後、1957年に住友銀行に入行。本店支配人などを経て、同行退職後、山之内製薬株式会社役員、銀泉株式会社役員など歴任されました。

2005年6 月には、中小企業庁「中小企業BCP 策定運用指針」作成プロジェクトの有識者会議メンバーを務め、主に同指針の財務診断モデルなどの構築に尽力されました。

自ら眞崎リスクマネジメント研究所を設立し、生涯現役を貫き、企業の顧問やコンサルタントとしても活躍していました。

リスク対策.comにも、創刊当時から取材などに協力いただき、過去3回にわたり連載を担当していただいております。

今年3月からは過去の連載「リスクマネジメントの本質」を新たにリライトしていただく予定で、その打ち合わせをしている最中のことでした。

心からご冥福をお祈りいたします。

なお、3月から新たにリライトをいただく予定だった「リスクマネジメントの本質」(2011年9月~2012年7月)をご案内いたします。

第1回 リスクコストで見えるアメリカと日本の違い

第2回  我が国における BCP (事業継続計画 ) の問題点

第3回 東日本大震災の関係報告書に見るわが国企業における危機管理の問題点

第4回 リスクマネジメントの実践における経営的視点の欠如

第5回 家庭電器大手の業績について

最終回 リスクマネジメントの本質 

(了)

文:中澤幸介