2019/02/26
防災・危機管理ニュース
リスクマネジメントの専門家で2005年に中小企業庁が最初に策定した「中小企業BCP策定運用指針」の作成プロジェクト有識者会議メンバーを務めた眞崎 達二朗さん(85歳)が2月22日、逝去しました。
今年1月28日に骨折をして入院。その際、血液に菌が入り込んだことで体調が悪化したということです。眞崎 達二朗さんの葬儀は2月26日、都内の斎場で行われました。
眞崎 達二朗さんは、昭和8年(1933年)8月11日生まれ。小・中・高校を九州佐賀で過ごし、京都大学に入り、卒業後、1957年に住友銀行に入行。本店支配人などを経て、同行退職後、山之内製薬株式会社役員、銀泉株式会社役員など歴任されました。
2005年6 月には、中小企業庁「中小企業BCP 策定運用指針」作成プロジェクトの有識者会議メンバーを務め、主に同指針の財務診断モデルなどの構築に尽力されました。
自ら眞崎リスクマネジメント研究所を設立し、生涯現役を貫き、企業の顧問やコンサルタントとしても活躍していました。
リスク対策.comにも、創刊当時から取材などに協力いただき、過去3回にわたり連載を担当していただいております。
今年3月からは過去の連載「リスクマネジメントの本質」を新たにリライトしていただく予定で、その打ち合わせをしている最中のことでした。
心からご冥福をお祈りいたします。
なお、3月から新たにリライトをいただく予定だった「リスクマネジメントの本質」(2011年9月~2012年7月)をご案内いたします。
第2回 我が国における BCP (事業継続計画 ) の問題点
第3回 東日本大震災の関係報告書に見るわが国企業における危機管理の問題点
(了)
文:中澤幸介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
過疎高齢化地域の古い家屋の倒壊をどう防ぐか
能登半島地震の死者のほとんどは、倒壊した建物の下敷きになって命を落とした。珠洲市や輪島市の耐震化率は50%程度と、全国平均の87%に比べ極端に低い。過疎高齢化地域の耐震改修がいかに困難かを物語る。倒壊からどう命を守るのか。伝統的建築物の構造計算適合性判定に長年携わってきた実務者に、古い家の耐震化をめぐる課題を聞いた。
2024/03/28
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年3月26日配信アーカイブ】
【3月26日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:四半期ニュース振り返り
2024/03/26
-
-
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年3月19日配信アーカイブ】
【3月19日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:副業・兼業のリスク
2024/03/19
-
リスク担当者も押さえておきたいサイバーセキュリティ対策の最新動向
本勉強会では、クラウド対応のサイバーセキュリティ対策の動向を、簡単にわかりやすく具体的なソリューションの内容を交えながら解説します。2024年3月8日開催。
2024/03/18
-
発災20分で対策本部をスタートする初動体制
総合スーパーやショッピングモールなど全国各地のイオン系列の施設を中心に設備管理、警備、清掃をはじめとしたファシリティマネジメント事業を展開するイオンディライト(東京都千代田区、濵田和成社長)。元日に発生した能登半島地震では、発災から20分後にオンラインの本社災害対策本部を立ち上げ、翌2日は現地に応援部隊を派遣し、被害状況の把握と復旧活動の支援を開始しました。
2024/03/18
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方