「Cortex」の仕組みについて説明するパロアルトのアリイ・ヒロシ会長兼社長

パロアルトネットワークスは5日、AI(人工知能)を活用したクラウド型のセキュリティプラットフォーム「Cortex(コーテックス)」と「Cortex」のアプリケーションであり組織のITセキュリティについて包括的に調査し対処する「Cortex XDR」の提供を発表した。端末、ネットワーク、クラウドと組織のセキュリティを丸ごとカバー。セキュリティに関する情報収集と処理を自動化・効率化する。

端末やネットワークなどそれぞれの機器のみに対応したセキュリティツールを増やすと、アラートなどが膨大になり情報収集に手間取ってしまい、対応が遅れがちになる。「Cortex」では組織の端末やネットワーク、クラウドにあるデータをそれぞれ「Cortex Data Lake」というデータベースに上げる。「Cortex XDR」はそこからAIにより自動的に脅威の検出を行い対処する。

独立したツールから上がってきた情報を個々に対処するより効率化できるほか、単体では無害に見える動きもネットワークも含めた情報を統合し、AIが分析することにより脅威を発見し攻撃の芽を摘むこともできる。同社では同時に端末向けセキュリティ商品として「Traps 6.0」も提供を開始。「Cortex XDR」と組み合わせ活用できる。

価格はオープン価格。「Cortex」は「Cortex XDR」以外に他社もアプリを開発し、利用できるプラットフォームとなっている。パロアルトのアリイ・ヒロシ会長兼社長は5日に東京都千代田区の同社で行われた記者発表会で、グーグルと提携していて「Cortex」もGoogle Cloud Platform(グーグル・クラウド・プラットフォーム)上に構築されていることを説明。さらに「今年、データセンターを日本に作る」と述べ、日本での事業拡大に意欲をみせた。

■ニュースリリースはこちら
https://www.paloaltonetworks.jp/company/press/2019/palo-alto-networks-introduces-cortex-the-industrys-only-open-and-integrated-ai-based-continuous-security-platform

(了)

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