2019/04/19
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
理不尽多い体操服
また、防寒着についてはこんなのもありました。
「コートの長さは制服の上着の丈までとする」
コートなのに、上着の丈以上はダメなんだそうです。意味がわからない…。
こんな校則もありました。
「女子は制服の下に体操服を着用する」
学校指定の体操服はコットンの量が多めで厚手の場合も結構あります。その上に制服を着たら動きにくそうです。そして、コットンは濡れると保水するため、気化熱で体を冷やす性質があるのですが、この学校では体育の授業で汗をかいても、体操服はそのまま制服の下に着用しないといけないのだそうです。なぜ、女子にだけ、体操服を着ることを強制しているかといえば、体育の授業の時、更衣室がないため、クラス全員が同じ部屋で着替えるためだからだそうです。少子化でも、空き部屋がないのでしょうか?
女子だけに体操服を強制するよりも、他に着替え場所を作るなど、「着替えで嫌な思いをしない」という目的を達成できる手段が他にあるかどうかを検討すべきではないでしょうか? 検討をしないで禁止をするということは、思考停止を生む学校教育になっていそうです。この学校では、洗濯が間に合わず、体操服にカビが生えたというお話も聞きました。体操服は着用指定が多い所も多く、
「足首まであるジャージを着る下には、必ず短パン着用」
という理由が不明の所もありました。
ちなみに校則がないスイスの学校に引っ越したお子さんの声が以下です。
「ジュネーブではね、体育の授業は何を着てもいいんだよー。 日本は冬でも半袖で、先生は長袖着てるのにさー。 風邪引くよ」。
子どもは大人をよく見ていますね!
体操服といえば、こんなものもありました。
「男子は青、女子はピンクのラインの体操服の指定」(小学校)
ずいぶん減ったように思うのですが男女差で色分けをするケースの残存事例ですね。そして、男女差の問題というだけでなく、性別が違う下の子におさがりを使えないので、余計な出費が増えて困るという声も多い事例です。学年ごとの体操服の色分けも、おさがりを有効活用できないので同じ不満がでやすいです。
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