機能よりも見た目にこだわる傾向

とはいえこんな事は、学校あるあるだよねという声が本当に多いのです。4月以降は防寒着不可だけではなく、ヘンな校則、ナゾな校則は他にもお聞きしたので、紹介しますね。結構、全国でも多いなと思ったのが、

「防寒着としてセーター着用可、カーディガン不可」

という、カーディガン不可校則です。理由は、カーディガンのほうが、「華美」だから禁止とされやすいようです。でも、アウトドアの防寒対策では、暑ければ脱ぐ、寒ければ着ると、温度変化にあわせて早めに微調整することが、命を守ります。寒いのに我慢して、低体温症が進行してしまうと、判断することも行動することもできなくなるので、早めの対応が重要なのです。

災害時も役立つレインウェアを普段使いに
https://www.risktaisaku.com/articles/-/1839

カーディガンは、前のボタンを閉じたままの時は、「断熱材となる動かない空気」をためて保温でき、開ける事で「動く空気」にして温度を下げることができます。そのため、着たまま微妙な温度調整できるという機能を持ち合わせています。ところが校則では、カーディガンの機能には、全く着目することなく、規制する側にとって主観的な「おしゃれかどうか」「華美かどうか」で禁止しているということですよね。

また、カーディガン校則で興味深いと思うのは、カーディガンを全く問題視していない学校も結構あるいうことです。華美がどうかの主観はそれぞれなので、結局、どっちでもいい問題ということですよね。