2019/04/19
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
機能よりも見た目にこだわる傾向
とはいえこんな事は、学校あるあるだよねという声が本当に多いのです。4月以降は防寒着不可だけではなく、ヘンな校則、ナゾな校則は他にもお聞きしたので、紹介しますね。結構、全国でも多いなと思ったのが、
「防寒着としてセーター着用可、カーディガン不可」
という、カーディガン不可校則です。理由は、カーディガンのほうが、「華美」だから禁止とされやすいようです。でも、アウトドアの防寒対策では、暑ければ脱ぐ、寒ければ着ると、温度変化にあわせて早めに微調整することが、命を守ります。寒いのに我慢して、低体温症が進行してしまうと、判断することも行動することもできなくなるので、早めの対応が重要なのです。
■災害時も役立つレインウェアを普段使いに
https://www.risktaisaku.com/articles/-/1839
カーディガンは、前のボタンを閉じたままの時は、「断熱材となる動かない空気」をためて保温でき、開ける事で「動く空気」にして温度を下げることができます。そのため、着たまま微妙な温度調整できるという機能を持ち合わせています。ところが校則では、カーディガンの機能には、全く着目することなく、規制する側にとって主観的な「おしゃれかどうか」「華美かどうか」で禁止しているということですよね。
また、カーディガン校則で興味深いと思うのは、カーディガンを全く問題視していない学校も結構あるいうことです。華美がどうかの主観はそれぞれなので、結局、どっちでもいい問題ということですよね。
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/26
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方