2016/05/25
ニュープロダクツ
YuMake合同会社(本社:大阪府大阪市)は23日、天気・気温の状況を1km四方間隔、1時間ごとに把握できるデータ「推計気象分布API」の提供を開始したと発表した。推計気象分布は気象庁が3月に提供を開始したもので、気象衛星ひまわり8号や気象レーダーの観測データなどを活用し、最新の天気と気温の分布を1時間ごと・約1km四方の細かさで推計できる。同社は圧縮された状態で提供されるデータをAPI化し、緯度経度指定で取得することにより、アプリやWEBサイト、ビッグデータ蓄積での利便性を高め提供する。気象状況を把握してリスクを低減することや、気象情報をビジネスで活用できるよう提案していく。

気象庁の観測情報のうち「天気概況」の項目は、職員が観測地点で天気の変化を目視で観測し表現しているため、機械による自動観測のみを行っている地点では記録できず、天気そのものの観測情報の入手が難しかった。推計気象分布データをビッグデータ化することで全国各地の傾向分析に活用でき、指定した緯度経度の最寄り位置のデータや近隣データを取得できるなどのオプションもある。
推計気象分布のデータ提供だけでなく、レーダー情報を活用した気象予報士による雨の状況などの監視サービス、データを蓄積し分析するサービスも提供する。今後は気象センサーを設置し、局地的な気象特性を分析するソリューションの提供も予定している。
(了)
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/16
-
-
ラストワンマイル問題をドローンで解決へBCPの開拓領域に挑む
2025年4月、全国の医療・福祉施設を中心に給食サービスを展開する富士産業株式会社(東京都港区)が、被災地における「ラストワンマイル問題」の解消に向けドローン活用の取り組みを始めた。「食事」は生命活動のインフラであり、非常時においてはより一層重要性が高まる。
2025/09/15
-
-
機能する災害対応の仕組みと態勢を人中心に探究
防災・BCP教育やコンサルティングを行うベンチャー企業のYTCらぼ。NTTグループで企業の災害対応リーダーの育成に携わってきた藤田幸憲氏が独立、起業しました。人と組織をゆるやかにつなげ、互いの情報や知見を共有しながら、いざというとき機能する災害対応態勢を探究する同社の理念、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/09/14
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方