2019/07/29
知られていない感染病の脅威
多彩なジカウイルスの感染経路
ジカウイルス感染は、主に蚊に刺されることにより起きます。ジカウイルスは、分類学的には日本脳炎ウイルスの仲間で、デングウイルスと近縁のウイルスです。ウイルスを媒介する蚊として、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど多種類のヤブカが確認されています。
別の感染経路として、母子感染(胎内感染)、輸血、性行為による感染などが知られています。ジカウイルス病流行地からの帰国者から、性行為によって渡航歴のないパートナーへジカウイルスが感染したと考えられる事例が報告されています。
以上より、ジカウイルスの感染経路は、日本脳炎、デングウイルス感染病やウエストナイルウイルス病の感染性と、ウイルスの分類学上は非常に近いウイルスですが、かなり違うことが分かります。
ジカウイルス感染病における(血流中に多量のウイルスが存在する)ウイルス血症の持続期間ですが、妊婦以外では、血液中で発病後58日間、血清中で発病後11日間ジカウイルス遺伝子が検出されたという報告があります。 一方、妊婦がジカウイルス病を発病した場合のウイルス血症の持続期間は長く、胎児がジカウイルスに感染した妊婦において、ウイルス感染後10週間後でも妊婦の血中からジカウイルス遺伝子が検出されています 。
出産後8日目に母乳からジカウイルス遺伝子が検出された報告はありますが、ウイルス粒子が分離されたという報告はなされていません。現時点では、唾液、尿、母乳を介して感染した事例の報告は見当たりません。
知られていない感染病の脅威の他の記事
おすすめ記事
-
-
今年の夏は大規模停電のリスク大?
今年の夏、東京電力管内を中心に電力不足が懸念されています。需要に対する供給力の余裕を示す「予備率」が1パーセントを切る見通しで、もしそこで突発的な発電所の事故や故障が起きれば予備率はさらに低下、マイナスに陥りかねません。大規模停電のリスクについて、東京電機大学名誉教授の加藤政一氏に聞きました。
2026/02/12
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/10
-
-
海外危機管理マニュアルの作成が急務
海外に社員を送り出す企業にとって、緊急事態が発生した際の対応体制は必須。どんなに現地に慣れたベテランでも、自分の身を守り切れない事態は起き得ます。ましてや現在は安全保障上の国家対立が深まり、東アジアの緊張も高まっている時代。海外危機管理サービスを手がける安全サポートの有坂錬成代表取締役に、海外進出企業が取り組むべき対策を聞きました。
2026/02/05
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/02/05
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方