※開催終了

労働安全衛生・CSRのあり方が変わる!
環境・労働安全・防災の一体的推進
半導体・製薬会社のEHSの取り組み事例
すべてに悪影響をおよぼすアスベスト問題

企業の事業活動を取り巻く環境下には、多種多様なリスクが存在します。また、社会に対する責任や貢献度なども厳しく評価されるなど、企業が取り組まなければならないリスク管理は広範囲にわたっています。そうした中、環境および労働安全の包括的な管理⼿法として、EHS(環境/Environment、健康/Health、安全/Safety)が近年注目されおり、先駆的な業種・分野を中⼼にその取り組みが積極的に進められています。一方、アスベスト対策については、2014年6⽉にアスベストに係る重要な法案が規制強化され、発注者(建物オーナー)の責任が重くなり、震災などによる建物の倒壊や処理での被害予防と共に平時におけるアスベストの適切な対策を講じることが必要となっています。

本セミナーでは、環境・労働安全の⼀体的推進、新たなリスクマネジメントの仕組みとしても注目される「EHS」の取り組み事例と、アスベスト対策については、強化される法規制の動向や国内外の紛争事例などを交えながら企業が今、講じるべき対策のポイントなどをご紹介します。

開催概要

■開催日時:2016年8月3日水曜日 9:55~17:00(受付開始:9:30~)
 【第1部】アスベスト対策 10:00~12:15
 【第2部】EHSの取り組み事例 13:15~17:00
■会場:全国町村会館/2階ホール
■住所:東京都千代田区永田町1-11-35
■アクセス:有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町駅」3番出口徒歩1分
      丸の内線・銀座線「赤坂見附駅」徒歩8分
■地図:http://www.zck.or.jp/kaikan/access/
■主催:新建新聞社 リスク対策.com
■協賛:旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社
    スリーエム ジャパン株式会社(50音順)
■定員:200人(全席シアター予定)
■参加費:無料(事前登録制)
■講演資料:5000円(税込/希望者のみ)
      ※投影資料と異なる場合があります。
      ※講師都合により有料販売資料に含まれない場合があります。

プログラム

9:55

開会

【第1部】アスベスト対策

10:00
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10:40

災害時に解体現場で露呈するアスベスト問題
軽視されるレベル3建材(石綿含有建材)取り扱い

 

NPO法人東京労働安全衛生センター
(労働衛生コンサルタント) 外山尚紀氏

スレート板、ケイ酸カルシウム板、床用ビニルタイルなどの石綿含有成形板は建物の構造に関わらず内外装材に大量に使用され、一定の時期に建てられたほとんどの建物に今も残されています。生産量が把握されている石綿含有成形板だけで4344万トン。吹き付けアスベストが「飛散性石綿建材」といわれるのに対して、「非飛散性石綿建材」といわれ、飛散しないと誤解されています。熊本地震では9万棟を超える建物が被害を受けましたが、地震による直接の被害の一方で、その後の解体工事などによって飛散するレベル3建材(石綿含有建材)の危険性が指摘されています。本講演では、災害時におけるアスベストの危険性および平常時からのアスベスト対策の必要性など、企業が準備すべき対策をご紹介します。

10:45
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11:25

アスベストの粉じん被害について
企業責任と法的コンプライアンスの在り方

 

弁護士法人アディーレ法律事務所 弁護士
岩沙好幸氏(東京弁護士会所属)

アスベストに関する労働安全衛生においては救済(補償)、規制、予防という3つの側面があります。一昨年10月には大阪・泉南地域のアスベスト被害をめぐる国賠訴訟の最高裁判決で国の責任が、また 今年1月の京都地裁建設業訴訟ではアスベスト製品を製造販売してきた企業の責任が「人命」に対して求められました。企業には被害の発生に際し相応の補償が求められる時代となりました。2014年6月に施行された改正大気汚染防止法と改正石綿障害予防規則では、建築物の所有者や企業の責任が強化される規制強化策が盛り込まれました。東京五輪では再開発が加速し、高度成長期の建物の解体のピークが迫る中、本講演では企業が今講じるべき対策のポイントをご紹介します。

11:30
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12:15

アスベスト対策に関する最新の情勢と
企業や建物管理者が担う役割と責任

 

株式会社エコ・24 専務取締役 宮崎恒一氏

建物・設備に残存するアスベスト建材は数千万トンとも言われています。目に付きやすい場所の処理は進んでいるものの、天井裏や機械室・電気室、エレベーターシャフトなどでは残存しているのが現状です。また、天井・壁・床材などのいわゆるアスベスト含有「成形板」の解体作業は対応策がしっかりと行き届いていない状況でもあります。そんな中、2014年6月にアスベストに係る重要な法案が規制強化され、発注者(建物オーナー)の責任が重くなりました。全国各地で訴訟が続出し、アスベスト処理に関する対策の優先順位はもはや「安く、早く」から、いかに近隣住民やテナント、関係者への説明責任が果たせる「安全」な対策を講じるかに重点がシフトしています。本講演では、空港や鉄道、商業施設、オフィスビルなどのアスベスト対策が困難な施設における先進的な取り組み「無害化封じ込め」の施工事例を示しながら、企業や建物管理者が担う今後の役割について提言いたします。

12:15

昼休憩

【第2部】EHSの取り組み事例

13:15
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13:45

グローバル企業に求められるコンプライアンス
~環境・労働安全衛生関連法規制の順守の視点から~

 

ビューローベリタスジャパン株式会社
システム認証事業本部 執行役員
戦略事業部 部長 水城学氏

日本企業の海外進出に伴って、また、社会から求められるガバナンスレベルの向上から組織のコンプライアンスリスクが高まっています。特に新興国における法規制強化のスピードには目を見張るものがあり、遵法に関わる仕事は現地任せということでは立ち行かなくなる可能性があります。本講演では、世界の法規制の動向、グローバル企業がどのようなガバナンスを構築しようとしているのか、事例を含めて解説します。

13:50
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14:35

SCREENグループにおける環境安全(EHS)の取り組み 
~統合マネジメントシステムの成果と課題~

 

株式会社SCREEN ビジネスサポートソリューションズ
環境安全健康部 部長 西原敏明氏

1995年、本社に環境管理室を設置以来、SCREENグループ(旧大日本スクリーン製造)では全社的に環境問題に取り組んできました。2009年の省エネ法改正を契機に、従来の事業所単位から企業単位の活動へ環境マネジメント(ISO14001)を全社統合。同時に新たに発行したエネルギーマネジメントシステム(ISO50001)も統合認証を取得しています。2011年には環境マネジメントと並行して取り組んでいた労働安全衛生マネジメント(OHSMS18001)を環境活動と統合。2014年には新たに事業継続マネジメント(ISO22301)をEHS活動に加え、更なる一体的な取り組みを継続しています。本講演では、環境活動から始まった同社のEHS活動の変遷を振り返ると共に、これまでの成果と課題などについてご紹介します。

14:40
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14:55

医薬品製造において粉体を取り扱う際の
呼吸用保護具の選択について

スリーエム ジャパン株式会社 安全衛生製品技術部
博士(工学) 内田裕介氏

医薬品製造現場においては、製造時にさまざまな種類の粉体を取り扱うことが予想されます。また、作業内容によって作業者がばく露される粉体の量・種類は異なり、それに応じてリスクも変わります。医薬品(製造中間体を含む)は、吸引量が例えわずかでも、身体への影響は深刻になる可能性があり注意が必要です。これらのリスクに対し、作業者を保護する「最後の砦」としての保護具に関して、正しい知識やトレーニングが非常に重要になります。本講演では、リスクに対するスリーエムの基本的な考え方と、提供可能な解決策(呼吸用保護具を中心とした保護具・サービス)についてご紹介します。

14:55

休憩

15:10
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15:55

中外製薬のEHS管理体制
~環境・安全・衛生を統合する意義とは~

 

中外製薬株式会社 CSR推進部 
環境・安全衛生グループ マネジャー 加藤伸明氏

これまで弊社における環境、安全、衛生の活動は対処療法的な取り組みが中心でした。また、安全衛生は取り組む体制そのものに法的制限がかかるので、社内の認識では『環境保全と安全衛生推進は全く異なる活動』であり、それぞれ異なる管理部門が、異なる手法で管理していました。しかし、会社方針に従った目標達成に向け活動するという根本に変わりはないため、管理体制の簡素化を目指し、先行して整備していた環境管理体制に、健康管理を含む安全衛生管理を統合することとしました。まだ体制を構築したばかりであり、運用上の課題が見えるのはこれからという段階にすぎませんが、社内外の環境変化を活用しながら、どのように社内合意を形成し統合に至ったのか、その経緯をご紹介します。

16:00
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16:15

危険を伴う作業から従業員を守る防護服

 

旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社
防護服グループ 課長 出口誠一郎氏

作業員を守るためになぜ防護服が必要なのか? 最適な防護服をどのように選定すべきなのか? 「浸透」と「透過」のメカニズムの違いの説明を通して、化学物質・化学薬品からのばく露を防ぐ為の防護服の必要性をご説明します。また、防護服の世界的メーカーである米国デュポン社のラインアップの中から、アスベストなどの粉じん対応用のデュポン™タイベック®ソフトウェア、化学薬品・化学物質対応のタイケム®ブランドの防護服まで幅広いラインアップをご紹介します。

16:20
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17:00

これからの時代に求められる「グリーンBCP」

 

リスク対策.com 編集長 中澤幸介

これまで別々に考えることが多かった環境と防災。しかし、その原因や影響を考えると両者の共通点は数多くあります。また近年、取り組みが進む「EHS」や「BCP」においても、この問題や課題を無視することはできません。本講演では、環境と防災を統合的に進めるための考え方として、環境と防災・BCPの共通点や相違点などを解説すると共に、環境と防災・BCPを一体的に進めている企業の取材事例をご紹介します。

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