2017/01/26
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
夜、太陽がない時には星座をチェック!「シリウスを目指せ!」
そんな時「星の名前がわかると逃げる方向がわかります!」と、講演で言うと、しばし沈黙が流れますね(笑)。
「都会は星が見えないし・・・」と思うでしょ。でも、災害時に停電になれば、月や星が見えますよ!
「星なんて、覚えてない・・」確かに、学校で習っても忘れてますよね。
小学校4年生で星座の授業があるのですが、いきなり、春の大曲線とか大三角形とか、ちょっとハードルが高い事を覚えさせられたせいか、反動ですべてを忘れたって方もよくお見かけします。
大丈夫です。うしかい座のアルクトゥルスやしし座のデネボラはちょっと脇に置いといてください。忘れてしまった大人におすすめ技は、北と南の星だけマスターするという技です。北斗七星(春)やカシオペア(秋)を見つけたら、そこから北極星を見つけることができます。

また、南の星もわかりやすい星がでます。夏には蠍座のアンタレス(赤い星)が探しやすいですが、この時期はオリオン座や最も明るいシリウス(青白い星)が南に見えますよ。
さらに!いまなら「見えたら幸せが訪れる」という言い伝えのあるカノープスが見れるかも!

シリウスより南の地平線や水平線の近くの、赤っぽい星を探してみてください♪
いや、でも星座探しにくいし・・と頭が拒否反応を起こしている方もいるかもしれません。でも、それも大丈夫!星座アプリという強い見方があります!
このアプリを使うと、見えている星でも見えていない星でも、そこにある星が表示されます。ちゃんと、星座の形になって、星の名前もわかります。かざすだけで、自宅がプラネタリウム状態です。気になった星を見つけたら、星座アプリで確認してみてください。

また、星座アプリと一緒に ウェザーニュースの星座chのチェックをお忘れなく。旬な星の話題がリアルタイムで掲載されています!

http://weathernews.jp/s/topics/201701/110045/
そして星座に詳しくなったら、災害時に「風の谷のナウシカ」と同じセリフを言いましょう!
「ミト、シリウスを目指せ!」
そう、これは南を目指せという意味です。このセリフが言えると、災害時なのに、かっこよくないですか?できる家族って感じで生き残れそうです♪
また、テキトーなことを・・と思われた方もいることでしょう。
でもね、古代の人は、方位磁石がない時代から、星だけをみて舟で航海できたんですよ。舟も作れたんですよ。現代人って、全部、スマホで表示されているにも関わらず、関心ももたないし、自然からのメッセージを使いこなせていない感じがします。古代の人よりも生存能力が低いかも。生の自然の声を普段から聞くことができる、災害にも対応できる人が増えればいいなと思って、アウトドアスキルをお伝えしています♪
ということで、方角と星がわかるようになること。これ、春までの宿題です!やっておいてね〜♪
(了)
(Special Thanks to ウェザーニュース and Tatsuya Unozawa! )
※最終ページで、初出時「テト、シリウスを目指せ!」となっていましたが、正しくは「ミト、シリウスを目指せ!」の誤りでした。お詫びし、訂正いたします。(2017/01/30 9:32)
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