2017/03/14
ニュープロダクツ

オムロン ソーシアルソリューションズは、地震が発生した時に建物や橋梁の支柱など構造物に直接かかる振動を計測し、遠隔地から被害状況を正確に把握できるネットワーク対応センサー「3軸加速度計」を6日から販売開始した。同社独自の技術を用いた加速度センサーとデータ処理機能、ネットワーク通信機能をコンパクトに一体化したもの。従来の加速度計より地震動計測システムを従来より安価に構築できる。価格は3軸加速度計を3個、パソコンソフトなどを含めたシステム全体で約500万円。
センサーは構造物の地盤や支柱といった様々な場所に設置ができ、電源ケーブルも不要。防水性が高く屋外でも使用できる。通信装置にオプションのバッテリーを搭載すると、停電時にも計測を続けることが可能だ。サーバーとの通信が途絶えた時はセンサー本体に内蔵したSDカードにデータを保存し、通信復旧時に計測データを送信する。
同社は「地震によって構造物に作用する振動を計測するには、高価な加速度計を組み合わせたシステムの構築が必要。複数箇所への取り付けは容易ではなく、適切な補強や整備すべき箇所の特定は進んでいなかった。地震の被害状況を把握し初動の対応を早くすることで、被害の最小化と早期復旧ができる」としている。
■ニュースリリースはこちら
http://www.omron.co.jp/press/2017/03/c0303.html
(了)
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
事業継続マネジメントシステムの国際規格を学ぶ!ISO22301解説セミナー【アーカイブ配信】
2021年4月13日(火)に開催したオンラインセミナーのアーカイブ配信です。
2021/04/16
-
想定外に備えるには想定外を「想定」した訓練が必要だ
社会を支える基幹インフラは災害時でも絶つわけにいきません。高速情報通信網がまさにそうで、これが守られるか否かは人・組織の生き残りをも左右します。が、その役割を誰がどこで担っているかは、あまり知られていないのではないでしょうか。日本最大規模のデータセンターを保有するアット東京の「24時間365日ノーダウンオペレーション」の取り組みを紹介します。
2021/04/15
-
非常時に目標と道筋を示すことが危機管理担当者の役割
非常事態に中心的な役割を求められるのが危機管理担当者だが、求められる能力は何か。また、平時に はどのように備えればよいのだろうか。岩手大学で防災危機管理に係る人材育成に取り組んできた越野 修三・同大学客員教授は、危機管理担当者に求められるのは、非常時に際して「少ない情報から状況判断 して、目標は何なのか道筋を示すこと」だと語る。
2021/04/05