産業サイバーセキュリティセンターの設置で、重要インフラの安全性向上を図る(出典:IPAホームページ)

情報処理推進機構(IPA)は1日付で人材育成のための組織「産業サイバーセキュリティセンター」を設置した。プログラムを開講し、重要インフラを中心とした制御システム担当者といった人材の育成に努める。

プログラムは1年程度かけてテクノロジーなどを学ぶ「中核人材育成プログラム(仮称)」と短期プログラムを用意。主なターゲットは交通やエネルギー、工場といった重要インフラの制御システム担当者や経営陣と現場をつなぐ企業のICT担当者などを見込んでいる。1年間の中核人材育成プログラムでは受講料300万円。

政府は2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて「重要インフラ情報セキュリティ対策に係る第4次行動計画」と「サイバーセキュリティ人材育成プログラム」を策定。重要インフラのセキュリティ向上や人材育成を打ち出しており、産業サイバーセキュリティセンターもこの方針にのっとった施策。IPAは24日、東京・千代田区のイイノホールでプログラム受講者や受講企業幹部を招いて、同センターの発足記念シンポジウムおよび式典を行う。

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