2020/04/15
葛西優香の23区防災ぶらり散歩
平常時にも生きる防災活動
災害のためだけの備えであれば、見えないゴールのために活動を続けなければなりません。しかし訓練で行っていることは「災害時のためだけ」のものでしょうか。急病人が発生した時の対応が早くなって命を救うことができたり、近くで働いている人同士の交流になったり、そこから新しい視点のサービスが生まれるかもしれません。
防災の活動は「そのためだけ」に実施するのではなく、日頃からのつながりづくり、そして日常で何かあった時の助け合いにつながる可能性があることを実感しながら取り組むと、より効果的かつ主体的に臨めそうです。
「少人数の人と対話しながら、小さい輪で防災について話し合う場も持ちたいと思っています」と大出さん。各企業の防災担当者がまず主体的になり、その他在籍する社員の方々にも主体性が生まれると、地域の団結力はより高まりそうです。
「じっくり考えて取り組む性格なので、咄嗟に動くより、再発防止や抜本対策について検討する方が得意です」と、大出さんはご自身の特徴をお話されました。大出さんのパートナーとして必要なのは、大胆にことを進めるスピード重視の人かもしれません。一人一人の特徴を知った上で組織体制を整えていくことも、今後の取り組みの重要なポイントとなるのではないでしょうか。
「賞をもらったことは社内でも認知されていますし、しっかりやらないといけないと思っています」。モチベーションがより向上し、今度はどんな取り組みが生まれてくるのか楽しみです。
一人一人の主体性を生み出す、この永遠の防災の課題に今後も向き合いながら、皆様の企業や町会、地域内での解決方法が少しでも見つかることを願っています。
- keyword
- 23区防災ぶらり散歩
- 23区
- 防災
- 訓練
- 帰宅困難者
葛西優香の23区防災ぶらり散歩の他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/08/05
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/04
-
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方