どのレベルの気象情報を見るべきか?

「気象情報」は、次のように全国レベル(全般気象情報)、地方レベル(地方気象情報)、都道府県レベル(府県気象情報)という3層で別々に発表されます。

「気象情報」の三つの種類

【全般気象情報】全国を対象としたもの
【地方気象情報】北海道、東北、関東甲信、北陸、東海、近畿、中国(山口は除く)、四国、九州北部(山口を含む)、九州南部・奄美、沖縄の11地方別に出されるもの
【府県気象情報】各都道府県で出される情報。ただし、北海道や沖縄は都道府県レベルではなく、より詳細な地方ごとに発表されるもの(例:宗谷地方、八重山地方など)

情報の発表対象地域が狭まっていくほど、より細かな情報が提供されます。下の図は、同じタイミングで出されていた「地方気象情報」(九州北部対象、図の左側)と「府県気象情報」(佐賀県向け、図の右側)を比較した例です。赤字で囲んだ部分が佐賀県に関係した雨量の予想です。

写真を拡大 図2. 地方気象情報(左側)と府県気象情報(右側)の情報量の違い(出典:気象庁のホームページ)

赤く囲んだ部分の大きさから一目瞭然ですが、地方レベルよりも都道府県レベルの「気象情報」の方が情報量は多くなります。図の右側の「府県気象情報」では、いつごろ、どのエリアで、どの程度の雨になるのかがより明確に分かります。災害の手がかりとなる雨量の予測(1時間雨量や24時間雨量)もここで示されますので、見逃さないようにしましょう。

全国の概況を把握する必要があるときは国レベル、ある都道府県だけの状況把握でいい場合は都道府県レベルの情報を優先して確認するとともに、必要に応じて他のレベルの情報が出ていないかも見ておくとよいでしょう。全国版があっても都道府県版の気象情報がまだ発表されていなかったり、他のレベルの情報の中に有益な情報が混ざったりすることがあるためです。