(写真イメージ:写真AC)

緊急事態宣言の間、遠出しなくても在宅や家の周りで楽しめることを発見した方もいるのではないでしょうか。

今回は、自然を感じて、災害時も役立つ知恵を得ておこうという話です。

この季節、花や鳥を覚えるのに絶好の機会なのです。

まず、身近ではないですが、高山植物の女王のお話から。高山植物の女王といわれている花は何かご存じですか?

コマクサ(写真AC)

それはコマクサです。「駒」というだけあって馬の顔に似ています。馬なのになぜ女王かというと、それは立地に関係しています。コマクサは山の稜線などの砂礫(されき)帯という、他には草があまり生えない荒涼とした場所に群生しています。砂礫に紅色の凜とした姿がまさしく女王の風格というわけなのです。ほんの10センチほどの高さの花なのですが、地下には50センチから1メートル以上の長い根を持ち、水はけが良過ぎる砂礫帯であっでも水分を逃さない構造になっています。さらに羽根状に分岐した葉の構造によって、霧からの水分も得るという、砂礫帯を生き抜く知恵を身に付けた女王様なのです。

で、ここからがちょっと防災っぽくなるのですが、この砂礫帯がおおむね火山由来なのです。凝灰角礫岩という、火山の砕屑物である灰や岩のかけらからできています。このかけらがさらに高山の温度変化によって凍結粉砕してスコリアや安山岩礫となり、コマクサが好む砂礫帯になりました。

コマクサが見られるのは世界の中でも、本州中部地方以北〜北海道千島列島、カムチャッカ半島です。いかにコマクサが火山大好きっ子であるか分かると思います。

だから、馬でもなく女王でもなく、私には火の鳥の羽の模様のように思えています。そして、火山は噴火で人間生活に害ももたらしますが、その分、こんな美しい花ももたらしてくれる場所でもあることに、私はときめきます。

花を愛でると、日本の災害についても詳しくなるので、ぜひ皆さんも花を好きになっていただければと思います。

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