2017/08/10
防災・危機管理ニュース
消防庁は7月28日、全国の市区町村を対象に実施した「消防団の組織概要等に関する調査」を行った。4月1日時点での消防団員数は前年比0.7%減の85万418人となった。機能別団員は増加しているものの、大部分を占める基本団員の減少が響いた。また女性や学生団員は増加している。
予防団員や広報団員といった特定の業務を行う機能別団員は15.2%増の1万9004人だが、基本団員は1.0%減の83万1414人。災害があった地域を中心に活動参加が低調な団員の退団や、役員の改選期に伴う退団などが主な要因。機能別団員制度を導入する市区町村は13.4%増の397団体となった。
若年層への働きかけの強化などにより女性団員は4.5%増の2万4980人、学生団員は22.0%増の3970人。学生の加入促進へ消防団活動を行った学生を市町村が実績認定し、就職活動を支援する学生消防団活動認証制度の導入を行った市区町村は173.9%増の189団体と急増した。
■ニュースリリースはこちら
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h29/07/290728_houdou_2.pdf
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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