2017/08/18
防災・危機管理ニュース

スペイン・バルセロナの中心部、ランブラス通りで17日、歩行者に車が突入するテロがあり、13人が死亡、100人以上が負傷した。外務省はこれを受け、海外安全ホームページに注意喚起を掲載した。
現場はバルセロナの中心カタルーニャ広場から地中海へ伸びる目抜き通りで、ボケリア市場やリセウ劇場などが沿道にある観光地でもある。外務省は海外安全ホームページで容疑者が逃走中との情報もあり、現場付近には絶対に近寄らないようにすること、観光施設やイベント会場などテロの標的になりやすい場所では注意を払い、不審な状況を察知したらその場を離れるなど対処するよう注意を喚起した。
また3カ月未満の出張や旅行の際は在外公館からメールで情報を受け取れる「たびレジ」の登録を呼びかけた。今回のテロでも在バルセロナ総領事館から「たびレジ」を通じ情報提供が行われている。フェイスブックは「災害時情報センター」を起動。自分の安否を友だちに伝えられるほか、避難所や食料の配布先、移動手段などを探したり、逆に提供できることを知らせることが可能。
バルセロナでは約9万8000人を収容するスタジアム、カンプ・ノウで20日にサッカー、リーガ・エスパニョーラの開幕戦、FCバルセロナ対ベティスを開催予定。厳重な警備が見込まれる。
■外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C173.html
■フェイスブック「災害時情報センター」
https://www.facebook.com/safetycheck/the-attack-in-barcelona-spain-aug17-2017/home/
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/02
-
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方