2017/09/05
防災・危機管理ニュース
東京都は1日、2040年代の目指す東京の姿を示した「都市づくりのグランドデザイン」を公表した。5月に公表した素案から災害対策での大きな変更はないが、「都市づくりの挑戦」として8つの将来目標を明記。その中で都内に1万3000haあるとされる木造住宅密集地域での「燃え広がりゼロ」のほか、都内に約75万本ある電柱をなくすとし、不燃化や無電柱化への姿勢を改めて示した。また「都市の将来イメージ」として、イラストを交えた説明を加えた。
具体的な取り組みでは、低コスト化など無電柱化の推進や、木密地域で、東京ならではの古い街並みを生かしながらの不燃化に挑む。難燃化を施した木材壁などを活用し、路地の風情や木造の街並みの良さを壊さない安全性の向上を図る。雨水の流出解析シミュレーションといったICTやビッグデータを活用した災害対策なども行う。
都市の将来イメージでは、木密地域だったところが木造住宅の良さや路地の雰囲気を残しつつ、耐震化や不燃化が行われ延焼遮断帯も設けられ、無電柱化も行われた様子が描かれている。
■ニュースリリースはこちら
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/09/01/11.html
■関連記事「2040年代の東京を最先端の安全都市に」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/2884
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/10/22
-
-
-
-
-
-
なぜコンプライアンスの方向性はズレてしまったのか?
企業の不正・不祥事が発覚するたび「コンプライアンスが機能していない」といわれますが、コンプライアンス自体が弱まっているわけではなく、むしろ「うっとうしい」「窮屈だ」と、その圧力は強まっているようです。このギャップはなぜなのか。ネットコミュニケーションなどから現代社会の問題を研究する成蹊大学文学部の伊藤昌亮教授とともに考えました。
2024/10/10
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/10/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方