2013/11/25
誌面情報 vol40
居住者向けに災害対策用パンフを配布
パンフレット「地震に備える」
住人向けの事前対策を示したパンフレット「地震に備える」は、①家族で決めておくべきこと、②あらかじめ備えておくべきこと、③長谷工の「もしもカード」―の3部から構成されている。
①の家族で決めておくべきことでは、◇安否確認の方法の共有◇避難場所と集合場所の確認◇勤務先、学校からの徒歩での帰宅ルートの確認◇家族情報の作成◇財産リストの作成―の5つの取り組みを勧めている。
安 否確認方法では、NTT災害伝言ダイヤル171、携帯電話用「災害伝言板」ツイッターやフェイスブックなど、のソーシャルネットワークサービスの活用のほ か、家族が遠隔にいる親せきや友人を介して連絡をとる三角連絡法を推奨、伝言サービスについては、登録、録音や再生の方法なども説明している。
② のあらかじめ備えておくべきことでは、◇身を守る対策◇災害備蓄品◇外出時に身につける物の3つをピックアップ。身を守る対策では、家具の転倒防止に先 だって、家具の配置を考えるコーナーを設けたり、窓や食器の飛散防止対策、押入・物入の収納物チェック、照明器具の落下防止対策や消火器の備えを推奨。災 害備蓄品については、3日分の食料と飲料水の確保、バスタブへの生活用水の貯水、懐中電灯やラジオ、簡易トイレといった被災時に欠かせない生活用品の備蓄 のほか、救急箱や生理用品などの衛生用品に加えて、万能ナイフやカイロといった、用意しておくと便利なものの備蓄も勧めている。
災害時に有効な「もしもカード」提案
先の家族で決めておくべきことを記入し、お財布などに携帯してもらいたい長谷工独自の「もしもカード」も提案。パンフレットに付属している。裏表からなる カードには、NTT災害用伝言ダイヤル171の録音方法と再生方法が片面に、三角連絡法と集合場所、メモ欄がもう片面に印刷されている(写真)。
パンフレット「地震が起きたら」
パンフレットの「地震が起きたら」には、地震発生時の居室内での行動をはじめ、揺れがおさまった後の行動、居室外の共用部分で注意を要することの説明、災害時に賢く暮らすアイデアのほか、避難に関する紹介コーナーもある。
居室内の行動では、居場所に応じた身の安全の確保方法を紹介。揺れがおさまった後にはエレベーターを使わないこと、万が一閉じ込められたら、緊急通報ボタンで保守会社に通報、通じない場合は、携帯電話が使えるなら警察や消防に連絡するよう促している。
共 用部分に関する注意では、天井や照明施設の落下の懸念がないか、外壁付近を避けて通行することなどを喚起。賢い暮らし方では、食事ごとに食器にラップを敷 くと食器洗いが不要になること、ツナ缶は中央に穴を開けてタコ糸を差し込むと、インスタントランプになるといった生活の知恵も紹介。
自宅から避難する場合は、連絡先を書いたシートを自宅の玄関や管理組合が用意した掲示板に貼ったり、管理組合のポストに投函することを勧めている。
誌面情報 vol40の他の記事
おすすめ記事
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/05/05
-
企業理念やビジョンと一致させ、意欲を高める人を成長させる教育「70:20:10の法則」
新入社員研修をはじめ、企業内で実施されている教育や研修は全社員向けや担当者向けなど多岐にわたる。企業内の人材育成の支援や階層別研修などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの有馬祥子氏が指摘するのは企業理念やビジョンと一致させる重要性だ。マネジメント能力の獲得や具体的なスキル習得、新たな社会ニーズ変化への適応がメインの社内教育で、その必要性はなかなかイメージできない。なぜ、教育や研修において企業理念やビジョンが重要なのか、有馬氏に聞いた。
2025/05/02
-
-
備蓄燃料のシェアリングサービスを本格化
飲料水や食料は備蓄が進み、災害時に比較的早く支援の手が入るようになりました。しかし電気はどうでしょうか。特に中堅・中小企業はコストや場所の制約から、非常用電源・燃料の備蓄が難しい状況にあります。防災・BCPトータル支援のレジリエンスラボは2025年度、非常用発電機の燃料を企業間で補い合う備蓄シェアリングサービスを本格化します。
2025/04/27
-
自社の危機管理の進捗管理表を公開
食品スーパーの西友では、危機管理の進捗を独自に制作したテンプレートで管理している。人事総務本部 リスク・コンプライアンス部リスクマネジメントダイレクターの村上邦彦氏らが中心となってつくったもので、現状の危機管理上の課題に対して、いつまでに誰が何をするのか、どこまで進んだのかが一目で確認できる。
2025/04/24
-
-
常識をくつがえす山火事世界各地で増える森林火災
2025年、日本各地で発生した大規模な山火事は、これまでの常識をくつがえした。山火事に詳しい日本大学の串田圭司教授は「かつてないほどの面積が燃え、被害が拡大した」と語る。なぜ、山火事は広がったのだろうか。
2025/04/23
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/22
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方