2017/09/20
防災・危機管理ニュース

政府は19日、台風18号に係る関係省庁対策会議を開催。内閣府など20府省庁が参加した。香川県で死者1人、大分県で行方不明者1人のほか、全国で重傷者4人、軽症者42人を出したことを報告。また国土交通省から国管理河川の市町村長へのホットラインは42回あったことや、厚生労働省からは高齢者施設で人的被害がなかったことが報告された。
重傷者4人は京都府、大阪府、兵庫県、高知県が1人ずつ。軽傷者は愛知県が6人、次いで大阪府と兵庫県が5人ずつ。住宅被害は全壊が2棟、半壊が1棟、一部破損195棟、床上浸水496棟、床下浸水1015棟。
国の河川管理事務所から避難指示発表権限のある市町村長への「ホットライン」と呼ばれる直接連絡は42回。2016年の台風10号で岩手県岩泉町の高齢者グループホームで死者を出したことで注目されている高齢者施設については、大分県津久見市の老人ホーム1カ所で床下浸水を、北海道釧路市の小規模多機能型居宅介護事業所1カ所で床上浸水の報告があったが、いずれも人的被害はなかった。
■ニュースリリースはこちら
http://www.bousai.go.jp/kohou/oshirase/pdf/h290919_taifu18kaigi_01.pdf
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
緊急事態宣言下の社会江戸庶民の危機対応に学ぶ
国内で新型コロナの感染が確認されてから約1年。度重なる緊急事態宣言の発出と延長もあり、影響が長期化しています。しかし、日本社会が感染症の危機に直面したのは今回が初めてではありません。近代以前の社会は感染症の危機にどう対応してきたのか。日本近世史、医療社会史を専門とする奈良女子大学の鈴木則子教授に聞きました。
2021/02/26
-
災害時のトップの役割は何ですか?
リスク対策.comが行った地震シミュレーションアンケートの結果から、災害対策のポイントを学ぶシリーズ3回目は代替要員です。このシリーズが終わる頃には、きっと自分たちの防災やBCPのレベルが向上しているはずです!
2021/02/23
-
資金繰り支援頼みでギリギリ経営を維持負債増えるも売上なし 春先の息切れ懸念
新型コロナ関連の経営破たん件数は、昨年9月以降1カ月90~100件超の高い水準で推移。2月も最多の発生ペースを更新している。緊急事態宣言解除が見送られ、外出自粛や時短要請が引き続き売上を圧迫。年度末を控え、息切れ企業の増加で倒産はさらにピッチを上げる可能性が高い。リレーインタビュー第4弾は中小企業の経営環境について。
2021/02/22