「災害支援ハブ」を新設し、リンク機能のほか米国では募金も可能になった(提供:フェイスブック)

フェイスブックは21日、これまでの「災害時情報センター」を改め、「災害支援ハブ」を14日に新設したと発表した。災害支援に関する機能を拡充。「セーフティチェック」と呼ばれる安否確認機能、避難所や食料の配布先、移動手段などを探したり支援要請したりすることに加え、逆に支援提供できることを知らせることもできる「コミュニティヘルプ機能」、災害に関する情報を得るためのリンク機能をひとつのページにまとめた。

フェイスブックは2014年に「災害時情報センター」を開始。災害が起こった地域にいる場合に友だちや家族に無事を知らせたり、災害の起こった地域の友だちや家族の安否を知らせたりするための安否確認機能を搭載した。今年2月にはコミュニティヘルプ機能を増設。災害だけでなく、6月の英・ロンドンでのタワーマンション火災や8月のスペイン・バルセロナでのテロといった、大規模事故やテロでも起動している。

今回「災害支援ハブ」開始にあたり、安否確認やコミュニティヘルプ機能以外に災害に関する記事、画像、動画へのリンク機能も追加。米国では被災者や災害支援を行うNPOへの募金キャンペーン機能も提供されている。フェイスブックでは受け皿となるNPOとの交渉がまとまるなど条件がそろえば、日本を含めた米国以外での展開も視野に入れている。

■ニュースリリースはこちら
https://ja.newsroom.fb.com/news/2017/09/a-new-center-for-crisis-response-on-facebook/

(了)

リスク対策.com:斯波 祐介