(2019年台風19号の被害の様子:写真AC)

巨大な台風10号が九州に接近しているが、毎回の台風災害で思うことは、台風が上陸する前に、公的災害対応機関等(自衛隊、消防、警察、海上保安庁)や国土交通省、内閣府、総務省消防庁、DMAT、民間災害支援機関、各種インフラ関係のサポートチームが被災予測されるエリアで、拠点を分けて、事前待機しておくことで、救助が必要な被災者にいち早く駆けつけることができないかということである。

今のところ、9月7日(月)に九州方面、四国西側、中国地方に上陸し、暴風雨、高潮、河川の増水などの水害をもたらす危険が大きいことがわかっているため、9月5日(土)、9月6日(日)に被災状況予測可能なエリアで事前待機し、発災後の対応に備えることで、多くの人の「生命・身体・財産・生活・自由」を守る事が出来るのではないかと思う。


出典:ウェザーニュース 台風10号 上陸せずとも甚大な災害のおそれ(Youtube)

事前待機することのメリット
・被災前であるため、通常の交通手段で被災想定エリアにアクセスできる
・道路や橋が流されたりすれば、そもそもレッドゾーンにアクセスできなくなる
・孤立者や要救助者への救出救助対応が迅速になる
・台風上陸前に避難所開設準備などのサポート支援を行うことができる
・被災予測エリアの住民に直接的な避難準備周知が可能
など

事前待機することのリスク
・暴風雨による出動車両の破損等(待機場所の慎重な選択が必要)
・出動手当、人員数とシフト調整による通常守備体制の課題直面
※結果的には前倒しするか発災後に行うかコスト的には、ほぼ大差なし
など

気象庁は、台風が発生すると、台風の位置、強さ、大きさの実況や予報に関する台風情報について、5日先までの進路予報を発表し、台風が日本に近づいたときには、各地域に3日先まで「暴風域に入る確率」を発表している。