2020/10/22
防災・危機管理ニュース
仮設水処理プラントのレンタルなどを手がけるセイスイ工業は、台風被災や水害発生後、施設や工場内に滞留した大量の排水・汚泥処理を現場内で迅速に対応し、油分・有害物・有機物を分離して安全に処理する「災害時排水処理システム」を提供する。
様々な排水に対応したプラントを組み合わせて一連の処理を連続して行えるようにシステム化した工法で、仮設システムのため、必要に応じて一時的な設置が可能。現場で遠心分離機などを使用して水と固形物(脱水ケーキ)に分離脱水することで、従来の技術に比べて廃棄物量を90%以上削減できる。油、有害物、有機物を含む排水や汚泥、急激に増加してしまった汚泥の減容化など幅広く対応する。大量の廃棄物の受け入れ先がない場合などに有効で、復旧時間を短縮できる。

遠心分離機で分離された脱水ケーキの含水率は平均70%。処理された水の99%以上は河川放流が可能な水質を担保し、地域環境も安全に保つことができるという。また、連続的に汚泥を分離脱水することで、従来の技術に比べて工期を最大30%短縮できるとする。
同システムの適用事例としては、台風による河川氾濫で水力発電ダムが外部・内部共に水没し、備蓄してあった潤滑油等の油が流出したケースがある。1万立方メートルの含油排水が発生したのに対し、仮設油分汚泥減容化プラントを稼働させることで油を含んだ排水を処理した。
凝集剤を用いて固形物を濃縮する一次処理、遠心分離機を用いて分離脱水する二次処理により、そのまま廃棄してしまうバキューム処理に比べて、廃棄物量が67立方メートルまで減容化され、経済面でも80%を削減。同ダムの設備は、被災した周辺地域でも最初に復旧できたという。
同社では、「災害時排水処理システム」の設置にあたり、設備の処理能力が過少・過剰にならないように事前調査を綿密に行った上で、最適な設備を提案する。処理実施までの提案資料作成・現地確認・薬品テストは無料で行う。
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リスク対策.com 編集部
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