タワマン居住者や高層ビル勤務者などの参加を見込む(出典:気象庁資料)

気象庁と防災科学技術研究所は10日、長周期地震動の予測情報に関する初の実証実験について発表した。気象庁と防災科研のデータを重ね合わせてウェブ上の日本地図に長周期地震動階級を表示する「長周期地震動モニタ」を開発。IDを付与した参加者がネット経由で閲覧できる。参加者は一般から3000人を14日から募集。実験を同日から2018年3月31日まで行う。

気象庁が出した震源データを基に、防災科研が長周期地震動階級などを予測計算。日本地図上にメッシュごとの長周期地震動予測データと防災科研観測点の観測データを重ね合わせ、階級表示を行う。緊急地震速報が発表された際には予想される階級が瞬時に見ることが可能。実験に登録した参加者はパソコンやスマートフォン、タブレットによりネット経由で閲覧する。

気象庁と防災科研では14日より一般から参加者を募集。参加者は登録が済めばすぐに閲覧可能。タワーマンション居住者や高層ビル勤務者の参加を見込んでいる。参加者は2018年3月31日の実験終了時や大地震があった際に、ウェブアンケートへの協力を要する。参加費は無料。2018年度にも第2期の実証実験を行う予定。

■ニュースリリースはこちら
http://www.jma.go.jp/jma/press/1711/10b/ltpgm_exp20171110.html

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(了)

リスク対策.com:斯波 祐介