2017/12/14
防災・危機管理ニュース

羽田空港を管理・運営する日本空港ビルディングは12日、同社の「Haneda Robotics Lab」が実施するロボット公開実験に採用された参加事業者7社とロボットを発表した。挨拶した同社代表取締役兼COOの横田信秋氏は、「2020年に向け、羽田空港では“オール羽田”の取り組みとしてサービス品質の向上や利用者満足度の向上に努めているが、日本における労働人口の減少が見込まれるなか、さまざまな業務課題を解決していくにはロボット技術の活用が不可欠。ロボットの活用で、世界で最も選ばれる空港を目指したい」と話した。

採用された警備型ロボットの「Reborg-X(リボーグ・エックス)」(綜合警備保障)は自立走行方式の警備・案内ロボットで、警備や案内を効率化するだけでなく、アトラクション用途など様々な用途を兼ね、全国で9台が導入されている。安全を最優先にした設計で、人物や障害物に接近した場合に自動停止する衝突回避機能により、2015年の販売開始時から無事故の実績がある。日本空港ビルディング事業開発部課長代理の倉富裕氏は「今回の実証実験では、空港内の広大な空間での見回りや、侵入者の検知などの警備機能について、実際に人の代わりに置き換えて検証する。ロボットはセンサーで侵入者を検知するため、夜間でも照明がいらないなどのメリットがある」とした。

そのほかに採用されたのは物流ロボット「OTTO(オット)100/1500」(アルテック)、「Relay(リレイ)」(NECネッツアイ)、翻訳ロボット「cinamon(シナモン)」(ドーナツ・ロボティクス)、「ヒアラブルデバイス(プロトタイプ)」(電通ライブ)、「KIZUNA(絆)」(ティファナ・ドットコム)、ロボコット(タケロボ)の計7種類。
(了)
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