「インフルレポート」の今後に期待を寄せる野口社長(右)と藤林准教授(左)

メディカルローグは11月21日、iPhone向けアプリ「インフルレポート2017」をリリースしたと発表した。2016年リリースしたもののリニューアル版で、順天堂大学と共同で開発。アプリをダウンロードした約1万人からのインフルエンザに関するレポートを受け付け、分析結果を公開する。

ダウンロードしたユーザーは性別や年齢、地域、体重、身長を入力。インフルエンザにかかった場合は診断内容や服薬した薬の種類、症状、インフルエンザのタイプを入力する。寄せられた情報を基に、全国のインフルエンザり患のトレンドグラフや地域別の状況を表示する。

同アプリは米アップル社の医学研究向けソフトウェアプラットフォームの「Researchkit(リサーチキット)」を活用。メディカルローグと順大ではぜんそくについてもリサーチキットを用いてアプリを作っている。

同アプリによる報告は医療機関を通じてのものではなくユーザーの自己申告によるものであるが、順大医学部総合診療科の藤林和俊准教授は「既存の調査では1~2週間程度の時間を要するが、アプリでは8割がり患から3日以内に入力する」とタイムリーな情報把握に効果があると説明。双方向性もあることから、今後の調査人数が拡大に期待を寄せた。メディカルローグの野口宏人社長は「調査人数が拡大していくと、学校の学級閉鎖といった判断にも活用できる」とした。同社では今後IT企業や薬局との協力を見込み、気温や温度といったほかの情報とも組み合わせた活用などを計画している。

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https://m-d-l.co.jp/613.html

(了)

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