2017/12/27
防災・危機管理ニュース
国土交通省は26日、今年の土砂災害発生件数の速報値を発表した。件数は1467件で、過去10年間では2016年の1492件に次ぐ多さだった。地震が原因となったものを除くと1462件で、過去10年で最悪となった。
2016年は熊本地震に鳥取県中部地震と大型地震が続き、地震が原因となったものを除いた土砂災害件数は1277件にとどまることから、今年が地震起因を除いた件数で過去10年のワーストとなった。
今年は九州北部豪雨や秋田豪雨、台風18号や21号と大雨が頻発したことが、件数が多くなった要因。都道府県別の土砂災害件数は福岡県が最多で235件、次いで新潟県が193件、神奈川県が129件、大分県が89件、秋田県が56件。4年ぶりに全47都道府県で発生した。
1467件の内訳は、がけ崩れが997件、土石流などが305件、地すべりが165件。死者21人、行方不明者は3人、負傷者は8人。家屋は全壊248戸、半壊185戸、一部損壊261戸だった。
■ニュースリリースはこちら
http://www.mlit.go.jp/report/press/sabo02_hh_000047.html
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
能登半島地震からまもなく2年
能登半島地震からまもなく2年。災害対応の検証も終盤に入っています。浮上した課題を反映し、災害関連法も変わりました。来年はこれらの内容をふまえた防災・BCPの見直しが加速しそうです。発災直後から被災地を調査し、石川県の初動対応を振り返る検証委員会の委員も務めた金沢大学准教授の青木賢人氏に防災・BCP強化の方向を聞きました。
2025/12/25
-
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/12/23
-
-
-
-
-









※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方