2018/02/19
ニュープロダクツ

ブロックチェーン技術(分散型ネットワーク)に特化した技術開発ベンチャー合同会社Keychain(東京都中央区)は15日、ブロックチェーン技術を応用することで8MBメモリでのIoT認証セキュリティソフトウェアを開発したと発表した。既存のIoTデバイスに後付けでインストール可能。同社はIoTデバイスの高いセキュリティ環境を求める企業や個人を対象に今年10万IDのインストールを目指す。
今月初旬に行われたデモンストレーションでは、長さ6.5cm×奥行3.1cm×厚さ5mmのマイコンボード(512 MB RAM )に8MBのメモリを使用して稼働した。 従来のIoTデバイス向けソフトウェアと比べ170分の1メモリ使用量にした。8MBに小型化することで、スマート家電ひとつひとつに後付けでインストールできる。同社ではさらに小さな64MB RAMのIoTデバイス上でも稼働を目指すという。
従来IoTデバイスのセキュリティ対策は、認証局(SSL/TLS)、携帯電話のキャリア回線、セキュリティソフトなど、信頼する第三者に解決策を頼っている。一方同社が提案するソフトは、 仮想通貨の運用で注目されるブロックチェーン技術を活用し、IoTデバイス自体にソフトをインストールし、自分自身のセキュリティを確保する仕組み。これにより従来の信頼する第三者によるセキュリティ対策に加え、IoTデバイス自身によって情報セキュリティをさらに強化できる。またソフトは独自のプログラムにより、一般的なブロックチェーン技術よりさらに情報セキュリティ機能を拡充しているという。
同社は今後自社サイト、AWSマーケットプレイス、販売代理店サイトなどから購入ダウンロードできるように計画中。IoTデバイスの高いセキュリティ環境を求める企業や個人を対象に今年10万IDのインストールをめざす。
■ニュースリリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000021131.html
(了)
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リスク対策.com:峰田 慎二
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