2021/04/07
【オピニオン】新たにリスク部門に着任した人たちに贈る言葉
リスク対策.comは、4月の新年度から新たにリスク部門の担当者になった方へエールを送ろうと、ウェブサイト「リスク対策.com」内でリアルタイムアンケート調査を実施(質問設定3月11日)。すでに防災・BCP、危機管理に携わっている人たちに、現在の業務で何に一番時間をかけているかを聞くとともに、先輩として新任担当者に贈る言葉を募集しました。
防災・BCP担当者の業務 何に一番時間をかけているか?
その結果、現在一番時間をかけている業務は右のグラフのとおりで、トップは「日々のリスク情報の収集」となりました。また、新任担当者に向けて、8つの熱いエールもいただきました。あらためてご紹介させていただき、お礼に代えさせていただきます。ありがとうございました。
同時に、新たにリスク部門の担当者になったみなさまを心から応援いたします。
アンケートに寄せられた新任担当者への励ましの声
エール1
“お前が言うなら行くしかねえだろ”という関係に
防災担当のみで防災はできません。考えられるすべての仲間と普段からコミュニケーションを取り、“お前が言うなら行くしかねえだろ”という関係をどれだけ築けるか、ここにかかっていると思います。
それが難しいんだけど。
エール2
御経時の木魚の如く常に訴え続ける姿勢
新たに担当となられる方は、防火防災管理者の資格を取得することから始められるであろうと思慮します。
私は職場の全防火防災管理者を束ね、アドバイスする立場にいます。そのため自身も情報収集とともに、法令の知識も、危機意識の研鑽にも努めなければなりません。
職場というものは、意外と皆さん理解はあっても、自ら防災等を口に出す方は希少です。予測の立たないことだから難しい、つい怠りがちになる等で、職場で孤立する場合も考えられますが、御経時の木魚の如く、常に訴え続ける姿勢を維持して担当に自信を持ち、まい進いただきたいと思います。
エール3
資格がすべてではないが業務に生かせる
東日本大震災後、会社の業務で仙台に赴任し、震災遺児・孤児支援活動を2年間行いました。その経験もあり、2年前に総務部門に配属され、防災担当業務に就きました。
まず行ったことは、防災知識を習得するため防災士の資格を取得したこと。「素人が何言ってる」と思われないよう、発言に専門家としての裏付けがほしいと考えたからです。
また、今年度はBCPの担当にもなり、昨年度と同様の考え方でBCP国際認定資格をDRIIで取得し、業務に活かしています。資格取得がすべてではありませんが、業務にフィードバックできるのでお勧めします。
エール4
【重要な業務】はこれ
各部門が担当するBCPの推進、部門間の調整、海外地域におけるBCP構築の支援・アドバイス
エール5
対策を実施しっぱなしにしない
マニュアルの見直しではなく、現在実施している諸対策の見直し、再検討、バージョンアップ。→ 対策を実施しっぱなしにしないこと。
エール6
難しく考えず、社内外に仲間をつくろう
・基本知識を持ち、先読みすることを大切に。
・社内外につながりを持つため、可能ならばセミナーや勉強会へ出席されるとよいと思います。いろいろと力になってくださいます。
・難しく考えず、社内にチームとなる仲間、友だちをつくられるとよいでしょう。
・危機管理のプロアクティブ原則を忘れないでください。
・理論と人の気持ちのバランスを忘れると、面倒が起こります。
エール7
「振り返り」を忘れずに
災害や訓練の後の「振り返り」でしょうか。
災害が起きると大変な状況になりますが、収束したとたんに、すべて忘れてしまいます。何が課題だったか、どう改善していけばいいのかを全社的に振り返る場を設けることもBCP担当者の重要な仕事だと思います。
エール8
いまの「備え」を先入観なく検証できる新任の強み
私が特に重要だと思うことは、トップや従業員との平時からのリスクコミュニケーションです。
災害が発生すると、皆が大変な状況になり、トップのメッセージが伝わりにくくなります。平時から、自分の会社はなぜBCPに取り組んでいるのか、災害でも守るべきものは何かを伝え、理解しておいてもらうことが大切だと思います。
また、新たに着任された強みとして、今ある備蓄品などが、本当に災害時に使えるのかを先入観なく、検証してみることも重要です。
【オピニオン】新たにリスク部門に着任した人たちに贈る言葉の他の記事
おすすめ記事
-
企業の副業解禁とコンプライアンス対策を支援
企業の副業解禁の流れが加速している。従業員は本業以外の労働を増やすことで、収入増が見込める。従業員が副業で獲得したスキルで、本業への貢献も期待できる。企業側にとっても、副業は採用活動に活用できる。業務発注から関係を深めてからの転職や採用後のミスマッチを防止する効果がある。一方で、副業の一般化に伴い、同業他社での競業や情報漏えい、ブランド毀損、過重労働など、副業リスクは増加している。フクスケ(東京都千代田区)は、企業の副業制度の運用支援に加え、副業コンプライアンス向上に関するデータを分析し、リスク診断サービスも提供している。代表取締役社長の小林大介さんに、企業の副業解禁がもたらす影響について話を聞いた。
2026/06/12
-
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/06/09
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/06/05
-
-
-
失われた危機意識を取り戻す災害図上訓練で自分ごと化 ミツバ
どのメーカー系列にも属さず、複数の自動車メーカーや1次サプライヤーに四輪と二輪用の電装部品を供給する独立系のサプライヤーであるミツバ(群馬県桐生市、日野貞実代表取締役社長)。近年、過去に考えられた災害対策が、途絶えつつあった。同社では“自分ごと化”で従業員の危機意識を高めるため、災害図上訓練を実施。参加者の意欲が高まり、対策用の新たな要望が集まるなど、確実な手応えを感じている。
2026/05/26








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方