2018/03/09
防災・危機管理ニュース
国土交通省は9日、第14回東日本大震災復興対策本部会合を開催。石井啓一大臣をはじめとする政務三役や毛利信二・事務次官、田村明比古・観光庁長官、各局局長など幹部が参加した。11日に2011年の東日本大震災から7年を迎えるのを前に、石井国交相は基幹インフラの復旧や観光振興などを指示した。
石井国交相の指示は(1)基幹インフラの復旧・復興や住宅の再建および生活利便性向上へ交通などソフト面支援(2)観光の振興(3)福島の復興・再生。
観光の振興は東北6県の外国人宿泊者数を2020年に震災前の約3倍となる150万人泊とすることを目指す。風評の払しょくなどに努める。福島については帰還困難区域の避難指示を解除し帰還を可能とすることを目指す特定復興再生拠点区域の環境整備と、ロボットやエネルギーといった最先端産業の集積を進める「福島イノベーション・コースト構想」の実現を目指す。
外国人宿泊者数は震災前の2010年比で2017年は全国が175.9%増の7180万4750人泊まで伸びているのに対し、東北6県は87.1%増の94万5580人泊。特に福島県は7.8%増の9万4000人泊にとどまる。石井国交相は「被災地のなりわい復興に観光は重要」と分析。「国交省の総力をあげ、被災者の気持ちに寄り添い取り組みを進めてほしい」と述べた。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
月刊BCPリーダーズ2025年上半期事例集【永久保存版】
リスク対策.comは「月刊BCPリーダーズダイジェスト2025年上半期事例集」を発行しました。防災・BCP、リスクマネジメントに取り組む12社の事例を紹介しています。危機管理の実践イメージをつかむため、また昨今のリスク対策の動向をつかむための情報源としてお役立てください。
2025/10/24
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/21
-
「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献
地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。
2025/10/20
-
-
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方