2018/03/30
激変の時代!海外リスクに備える
いざとなればチャーター機も
世界90カ国に1000カ所の拠点を持ち、1万1000人以上のスタッフがいるインターナショナルSOS。日本では1996年から事業を展開。海外に進出する日本企業に対し医療や渡航安全管理対策といった手厚い支援を行っている。
「私たちの事業は企業のビジネスレジリエンスを向上させるもの。海外への出張者や駐在員に対し、安全対策や医療サービスを提供することで、リスクの予防と軽減を行っていく」とインターナショナルSOSジャパンのマーク・アタウェイ社長は語る。世界90カ国の拠点から、世界約1万社、約250の政府・国際機関に支援サービスを提供。日本では「日経225企業の半数程度は何らかのサービスを利用している」他、商社や製造業など幅広い業態・規模の企業で同社のサービスは使われているとアタウェイ社長。
同社は世界中に拠点を置いているが、特に26カ所のアシスタンスセンターでは24時間365日、99カ国語で対応を行っている。会員の電話相談は無料。1400人の医師と200人のセキュリティスペシャリストが海外医療と渡航安全のアドバイスを実施。医療関連を始め、航空やセキュリティなど7万もの認定サービスプロバイダーとの提携で、国際医療・セキュリティネットワークを構築。緊急時には状況に即し最適なチームが搬送・救援のため動くようになっている。
安全対策では「月800通程度送られる日本語アラートメールは好評」(アタウェイ社長)という。顧客企業の従業員が海外に赴任や出張の前には安全講習を実施。赴任先・出張先の危険性の説明、銃や最近多いトラックを使ったテロなど緊急事態に遭遇した際の対応など、「日本と赴任先はとにかく違うということを意識付けしてもらう」とインターナショナルSOS&コントロール・リスクスリージョナルセキュリティマネージャーの黒木康正氏は語る。また、同社ではオンラインソリューションとして「トラベルトラッカー」と題した渡航リスク管理システムも提供。前述のメールによるアラート機能や、顧客企業と社員との連絡機能、モバイル端末によるチェックインを行うことによる追跡機能も備える。
黒木氏によると欧州はシリアやイラクといった、いわゆるイスラム国からの帰還者も増え、単発のテロのリスクが懸念される。さらに2017年はミサイル発射や核実験を繰り返す北朝鮮の行動の影響から「韓国に関する相談は多かった。いざという時にどういう判断で、どうやって引き上げるか、避難計画策定支援も行っている」と黒木氏は説明。インターナショナルSOSでは世界最大手のリスクコンサルティング会社であるコントロール・リスクスと提携。サービスプロバイダーと連携し、危機時のチャーター機手配まで行える体制を整えている。
- keyword
- インターナショナルSOS
- 海外リスク
- 医療
- 渡航
激変の時代!海外リスクに備えるの他の記事
- 海外進出の中小企業に緊急時支援
- 海外子会社のリスクを把握し対策の手立てを
- 90カ国で安心のセキュリティ・医療を提供
- トランプ政権に世界経済ほんろう
- EU個人データ保護法対応ソフト
おすすめ記事
-
海外危機管理マニュアルの作成が急務
海外に社員を送り出す企業にとって、緊急事態が発生した際の対応体制は必須。どんなに現地に慣れたベテランでも、自分の身を守り切れない事態は起き得ます。ましてや現在は安全保障上の国家対立が深まり、東アジアの緊張も高まっている時代。海外危機管理サービスを手がける安全サポートの有坂錬成代表取締役に、海外進出企業が取り組むべき対策を聞きました。
2026/02/05
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/02/05
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/03
-
-
-
発災後をリアルに想定した大規模訓練に学ぶ
2026年1月14日、横浜市庁舎10階の災害対策本部運営室で、九都県市合同による大規模な図上訓練が行われた。市職員に加え、警察、自衛隊、海上保安庁、医療従事者、ライフライン事業者などが一堂に会し、市災害対策本部運営をシミュレーションした。
2026/01/26
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方