2016/10/23
誌面情報 vol51
フィットテストを怠るな!
最近では、化学物質を扱う工場や企業の感染症対策などのBCP(事業継続計画)の備蓄品としてN95を使用するケースが増えている。しかし、片岡氏は「フィットテストをするなど、正しい装着方法ができなければN95の効果は半減する」と話す。冒頭既述したように、欧米では従業員に対するフィットテストは企業の義務になっており、年に一度正しいマスクの装着に関する講習会を開くなど、非常に厳しい労働安全衛生行政を施している。「例えば、マスクを外す時もマスク本体には触らずに、ひもだけを指先でひっかけながら外すように指導している。マスク表面にはウイルスが付着していることが考えられるので、そこを手で触ってしまえば2次感染の可能性が出てくる」(片岡氏)。

スリーエムでは、マスクの正しい装着訓練やフィットテストの普及活動を広く展開しているという。N95の正しい装着の仕方を、ここに記載した(ダウンロード可能)。企業のBCP担当者はぜひ一度自分で装着し、その違いを確かめてほしい。
(了)
誌面情報 vol51の他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/16
-
-
ラストワンマイル問題をドローンで解決へBCPの開拓領域に挑む
2025年4月、全国の医療・福祉施設を中心に給食サービスを展開する富士産業株式会社(東京都港区)が、被災地における「ラストワンマイル問題」の解消に向けドローン活用の取り組みを始めた。「食事」は生命活動のインフラであり、非常時においてはより一層重要性が高まる。
2025/09/15
-
-
機能する災害対応の仕組みと態勢を人中心に探究
防災・BCP教育やコンサルティングを行うベンチャー企業のYTCらぼ。NTTグループで企業の災害対応リーダーの育成に携わってきた藤田幸憲氏が独立、起業しました。人と組織をゆるやかにつなげ、互いの情報や知見を共有しながら、いざというとき機能する災害対応態勢を探究する同社の理念、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/09/14
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方