2018/04/27
ニュープロダクツ

オリゾンシステムズ株式会社は25日、チェコのFlowmon Networks(フローモンネットワークス)社製フローベースのネットワークトラフィック監視・分析ソリューション「Flowmon」の「Flowmon AWS(アマゾンウェブサービス)対応版」を発表し、6月1日より提供開始すると発表した。より低価格に短期間でFlowmonソリューションを利用できる。
Flowmonは、ネットワークの接続機器から収集したフロー情報(NetFlow/ IPFIX/sFlowなど)を用いて、ネットワーク全域の可視化、既知・未知の脅威の発見、誤使用や不正使用を検出する。「Flowmon AWS対応版」で従来より低価格に短期間でFlowmonソリューションを利用でき、クラウドの特性を活かして、必要な性能スペックや機能を柔軟に選択できる。また、フロー情報の転送や送受信は、従来のVPN経由/UDP通信に加えて、TCP通信および暗号化通信(TCP/TLS)が利用可能となったことで、より手軽にセキュリティを確保できる。
Flowmonの中核となる「Flowmonコレクタ」が、フロー情報を収集し、蓄積・分析することで、ネットワーク全域や個々の通信をウェブ管理コンソールから可視化できるようにする。これにより、トラフィックの詳細を継続的に監視して、迅速なトラブルシューティング、不適切な行為の抑制や社内規律の保持に役立てることができる。また、「Flowmonコレクタ」のプラグインオプションとして、ネットワーク上の異常なトラフィックや振る舞いを検知する「Flowmon ADS(Anomaly Detection System)」、Dos攻撃に特化した「Flowmon DDos Defender」などがあり、既知のみでなく未知の脅威や、ネットワークの不正使用を検出することができる。
2月にリリースしたFlowmon最新版(バージョン9)では、「Flowmonプローブ」と「Flowmonコレクタ」間におけるフロー情報の送受信が、従来のUDP通信での転送に加え、TCP通信およびTLSによる暗号化転送に対応している。「Flowmon AWS対応版」も同様に、クラウド上において、より手軽にフロー情報転送のセキュリティを確保できる。また、従来のWeb管理コンソールに加えて、AWSにスマートフォンのアプリからアクセスして、トラフィックを可視化し、分析結果を見ることができる。
Flowmonは、オリゾンシステムズが2012年から国内販売総代理店として取り扱いを開始し、大規模ネットワークユーザーを中心として業種や業界を問わず導入が進められている。今回「Flowmon AWS対応版」の追加により、小規模ユーザも含めて、さらに積極的に市場を開拓する計画。AWSとの契約手続き代行、AWSのFlowmonインスタンスに特化した運用代行などオプションサービスも提供する。
価格はオープン価格。Flowmon仮想版モデルのライセンス費用(AWS費用別)が適用される。Flowmon仮想版モデル参考価格は100万円(税抜き)~。今後、年間ライセンスも提供する予定。
■ニュースリリースはこちら
https://www.orizon.co.jp/news/2018042501_flowmon_nr.html
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:横田 和子
- keyword
- AWS
- サイバーセキュリティ
- オリゾンシステムズ
- Flowmon
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
緊急事態宣言下の社会江戸庶民の危機対応に学ぶ
国内で新型コロナの感染が確認されてから約1年。度重なる緊急事態宣言の発出と延長もあり、影響が長期化しています。しかし、日本社会が感染症の危機に直面したのは今回が初めてではありません。近代以前の社会は感染症の危機にどう対応してきたのか。日本近世史、医療社会史を専門とする奈良女子大学の鈴木則子教授に聞きました。
2021/02/26
-
災害時のトップの役割は何ですか?
リスク対策.comが行った地震シミュレーションアンケートの結果から、災害対策のポイントを学ぶシリーズ3回目は代替要員です。このシリーズが終わる頃には、きっと自分たちの防災やBCPのレベルが向上しているはずです!
2021/02/23
-
資金繰り支援頼みでギリギリ経営を維持負債増えるも売上なし 春先の息切れ懸念
新型コロナ関連の経営破たん件数は、昨年9月以降1カ月90~100件超の高い水準で推移。2月も最多の発生ペースを更新している。緊急事態宣言解除が見送られ、外出自粛や時短要請が引き続き売上を圧迫。年度末を控え、息切れ企業の増加で倒産はさらにピッチを上げる可能性が高い。リレーインタビュー第4弾は中小企業の経営環境について。
2021/02/22