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ちょうど1年ほど前の本連載で、BCMの専門家や実務者による非営利団体BCI(注1)が発表した調査報告書「The Future of Business Continuity and Resilience」を紹介させていただいた。これは新型コロナウイルスによるパンデミックを経験した事業継続の実務者などが、今後どのような能力が求められると考えているのか、パンデミックを含むさまざまな事象に対峙(たいじ)していくための計画やソリューションはどのように変わっていくべきなのか、などを探ることを意図して行われたものであった。

この記事を掲載していただいた当時は単発の調査報告書だと思っていたが、2021年10月7日に同報告書の2021版が発表されたので、今回はこちらを紹介する。

なお本報告書は下記URLにアクセスして、氏名やメールアドレスなどを登録すれば、無償でダウンロードできる。
https://www.thebci.org/resource/bci-the-future-of-business-continuity-and-resilience--the-emerging-landscape-report-2021-.html
(PDF 72 ページ/約 2.4 MB)

今回の調査報告書もBCIの会員などを対象としたアンケート調査に基づいてまとめられている。前回の調査では回答者が290人にとどまっていたが、今回は456人から回答が得られている。なお回答者のプロフィール(回答者の約半数が欧州からのものであるなど)は前回とほぼ同様である。