2018/05/29
防災・危機管理ニュース
警察庁は21日、インターネット定点観測システムの結果などをもとに、ビックデータなど膨大データの処理に適したNoSQLデータベースのひとつ「Redis(レディス)」など4システムにサイバー攻撃の兆候が見られるとして、システム利用者に注意喚起を促し、対策を促している。
サイバー攻撃の兆候が見られるのは以下の4システム。
(1)「Redis」/オープンソース型NoSQL データベース
(2)「WebLogic Server」/オラクル社開発Java アプリケーションサーバ
(3)「Drupal」/オープンソース型CMSシステム
(4)「Cisco Smart Install Client」/Cisco社製スイッチ管理ツール
このうち「Redis」は、膨大なデータを高速に扱えるように考案されたNoSQLデータベースのひとつで、オープンソースによって開発されたもの。警察庁の観測によると、3月下旬から4月末までにバージョン情報を取得するコマンドが含まれるアクセスが6〜7倍と急増しており、サーバの脆弱性探索やマルウェアの感染を試みる行為が含まれている可能性が高いという。
警察庁は「Redis」を利用する組織や個人に対して、データベースを外部に公開している場合は、アクセス制限、パスワード設定、最小限のユーザー権限設定など、必要な対策を促している。
■ニュースリリースはこちら
https://www.npa.go.jp/cyberpolice/detect/pdf/20180521.pdf
(了)
リスク対策.com:峰田 慎二
- keyword
- 警察庁
- 定点観測
- 脆弱性探索
- サイバーセキュリティ
- サイバー攻撃
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月16日配信アーカイブ】
【4月16日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:熊本地震におけるBCP
2024/04/16
-
調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
-
工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
-
動きやすい対策本部のディテールを随所に
1971年にから、、50年以上にわたり首都圏の流通を支えてきた東京流通センター。物流の要としての機能だけではなく、オフィスビルやイベントホールも備える。2017年、2023年には免震装置を導入した最新の物流ビルを竣工。同社は防災対策だけではなく、BCMにも力を入れている。
2024/04/12
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方